月間折込広告調査2026年4月をUPしました。


読宣の「多言語防災ガイドブック」がビジネスアイデアのコンテストで最優秀賞 


 

 災害などの際、外国人と日本人の意思疎通を円滑に図る、読宣制作の「多言語防災ガイドブック」が、外国人留学生が提案するビジネスアイデアのコンテストで最優秀賞に輝きました。

 ガイドブックは新聞折込広告大賞を受賞した、読宣の「社会課題解決チラシ(読宣SDGsチラシ)」の防災編を進化させたもので、外国人留学生ら7人と議論をしながら掲載する災害や言葉を選定し、完成しました。

 コンテストは一般社団法人「Transcend-Learning」が産官学と連携し、外国人留学生のアイデアをビジネス創出に結びつけるもので、12月5日に関西大学梅田キャンパスで開催されました。同大や大阪大の教授ら、有識者からなる審査員からは、防災情報を留学生ならではの視点でシンプルに再編集した点に加え、行政や自治体、観光拠点での具体的な配布などが進みつつある点が評価されました。

 このガイドブックを官公庁、企業等で活用することをご希望される等、ガイドブックにご関心のある方は、当社ホームページの「お問合せ」のフォームに入力お願いいたします。

表彰される読宣チーム

 

「オフライン施策もターゲティングや効果計測の時代に!チラシからまわすPDCA~アナログの逆襲~」12月8日セミナー開催


広告効果の高い媒体を求めるマーケターと、自社の媒体を提案したい企業をつなぐ「メディアレーダー」の運営事務局が12月8日に主催するセミナーで、読宣が単独講演を行います。

 

テーマは「オフライン施策もターゲティングや効果計測の時代に!チラシからまわすPDCA~アナログの逆襲~」(https://media-radar.jp/seminar2993.html)。

 

「新聞購読数が減ってチラシが届きにくい」「チラシは可視化しにくい」と近年、言われています。

セミナーでは、新聞折込やポスティングなどにパラメータを付与したQRコードを載せ、リアルな反響を可視化できる効果計測ツールを紹介するなど、最新の対策を紹介します。

内容にご関心のある方は、読宣東京支社(yomisen-eigyo@yomisen.co.jp)までお尋ねください。

新聞折込広告大賞 読宣出品作が連続・ダブル受賞
「ユニクロ」神戸三宮店開店/社会課題解決チラシ


 読宣が出品した新聞折込広告2点が、一般社団法人日本新聞折込広告業協会(J-NOA)が主催する「第2回J-NOA新聞折込広告大賞」の2賞を受賞しました。

 

 8ページ建て折込チラシ「UNIQLO PRESS KOBE」(広告主・株式会社ユニクロ)が準グランプリ「未来わくわく賞」、読宣の若手・中堅営業が企画・制作したシリーズ折込「社会課題解決チラシ(vol.1~7)」(連合広告、写真下)が「地域貢献賞」を受賞。第1回(2022年)に続くダブル受賞です。

 

 

 

 

新聞折込広告に新手法
新聞紙連続8ページ分の「パノラマ折込チラシ」を企画


 小売・流通の広告・販促手法を実践研究する団体「リテールアド・コンソーシアム」(読売新聞グループ本社、読売新聞グループ広告会社・読宣等6社構成)は、新聞折込広告の新手法として、新聞紙連続8ページ分の「パノラマ折込チラシ」を企画しました。

 新手法では、顧客生涯価値(ライフタイムバリュー=LTV)を含めた広告の費用対効果(ROAS)を生み出し、新たな顧客や需要を開拓することができました。広告効果を検証した調査結果をご案内します。

調査結果はこちらから

リテールアド・コンソーシアムについて

メンバー企業 読売新聞グループ、東急エージェンシー、読宣ほか

 

4月13日(土)・14日(日) 扇町公園 「OSAKA SAKE&FOOD EXPO 2024」開催のご案内


 春爛漫の4月、大阪・天満の扇町公園で、日本各地の美味い酒と肴が大集結する祭典「大阪SAKE&FOOD EXPO 2024」を開催!有名酒蔵や希少な蔵元の日本酒ブース、沖縄県酒造組合による泡盛ブース、焼酎ブースなど、日本各地から100種類を超えるお酒が登場します!

農林水産大臣賞を受賞したお酒や海外のコンクールで賞を獲得した希少なお酒を気軽に飲み比べ頂けるのも魅力。

 さらに、天ぷら、まぐろ、牛肉炙り寿司、ピザなどお酒の肴にピッタリのキッチンカーが計11台!鏡開き体験や日本酒樽のフォトスポット、キッズダンス&よさこいのパフォーマンスが楽しめるステージやふわふわ遊具エリアも設置し、ご家族連れでも楽しめるプログラムもご用意しています。

ちょうど1年後に開幕する大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクや、アメリカのアカデミー視覚効果賞受賞で話題を集めるあの“ゴジラ”の巨大立像も扇町公園に登場し、会場を盛り上げます。 

 

【開催概要】

名称:大阪 SAKE&FOOD EXPO 2024

日時:2024年4月13日(土)・14日(日)

    両日とも11時から18時

会場:扇町公園自由広場

所在地:大阪市北区扇町1-1

最寄り駅:OsakaMetro堺筋線 扇町駅、JR環状線 天満駅

 

★入場料無料

お酒・ドリンク券 

・前売券 10枚つづり:¥2,500円(税込)

・当日券 10枚つづり:¥3,000円(税込)

プレイガイド:ぴあ(Pコード:994-738) 発売日:2024年3月22日(金)午前10時~

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2410268

※前売券はプレイガイドのみで販売。当日券は会場で販売。

 

【イベントの詳細】随時UP予定

公式ホームページ:https://www.ktv.jp/event/sakefoodexpo/

公式Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61556914869217&locale=ja_JP 

公式Instagram:https://www.instagram.com/sakefoodexpo/

 

主催:読売新聞社  関西テレビ放送

企画運営:株式会社読宣  協力:合同会社サケノテ 沖縄県酒造組合

特別協賛:西尾レントオール株式会社

後援:公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会  大阪国税局  一般社団法人 夢洲新産業・都市創造機構

 

・今後の新型コロナウイルス感染症の状況によって、会場の運営方法を変更する場合がございます。またイベント開催日が変更、中止となる可能性がございます。

・発熱や風邪の症状がある方、体調に不安がある方、気分が優れない方は入場をお断りする場合がございます。

・個数限定の商品がある場合がございますので予めご了承ください。

・会場内には飲食スペースをご用意しています。

 

みなさまのご来場をお持ちしております♪

 

2023年関西地区の折込広告出稿実態調査(年間版)を発行しました。


滋賀配送センター 納品先変更のご案内


 滋賀配送センターの結束作業などを京都配送センター内で行うことになりました。今後、滋賀配送センター納品分のチラシ取り扱いにおきましては、京都配送センターにて業務対応させていただきます。

 

 つきましては、4 月1 日(月)納品分から京都配送センターまたは大阪配送センターへご納品いただきますようお願い致します。詳細は、営業担当までお問い合わせください。

 

 ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

敬具

 

 

 

 

荷 受 け 開 始 日      ・・・2024年4月1日(月)~

 

読宣京都配送センター・・・京都府八幡市上津屋林61番地

 

             TEL 075-983-2166  FAX 075-983-2261

 

 

 

以上

デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第五回


 

<第五回:アナログがなくなる日>

 

――デジタルとアナログの使い分けをするにあたって、我々広告会社はクライアントさんの要望に応じて様々なアイデアを考えていかなければならないのですが、お二人が普段生活されている中で、アイデアを出す為に気にかけていることなどがあればお聞かせください。

 

湯尾)デジタル領域では、ITやテクのことだけを知っていればいいみたいに思われがちだが、そうではない。僕自身は、先ほどの「融合」という話と一緒で、実生活の中でどれだけITやDXが浸透しているかを見ています。回転寿司チェーン店に行かれたら分かると思いますが、シンプルに人と会わずして高い満足度が得られる。要はスマホ一つで予約をしてQRコードを店舗でかざし、そのまま人に会わずに着席し、メニューもスマホやディスプレイで注文して、ご飯が運ばれてきて食べ、そしてお会計はQRコードさえかざせば、人を介在せずして終わる。でも、満足度は高い。こういう体験を作ろうとしたら、デジタルの世界だけではダメなんです。リアルな体験、アナログの体験などがないと、そういうアイデアは出てこない。だから、リアルとかアナログの体験はかなり重要視しています。

 

笠原)ネットサーフィンばかりしていると自分の興味ある話題にしか目がいかなくなってしまうので、私の場合は違うところに行こうと思って、よく百貨店に出かけます。いわゆる○○展のような催事。瀬戸内寂聴展に興味はなかったけれど、無料で入れる権利があったからと行ってみたら、結構面白かった。そういう体験があったりすると思わぬインスピレーションが得られたり、自分の幅が広がったりする気がします。先ほどの回転寿司の話にも近いのですが、「この物事はどうして起きているのだろう」と考えてしまうこと。最近でいうとスーパーで売っている「カット野菜」が気になる。割高なんですが、よく言えば「SDGsに繋がるんじゃないか」と。少々形が悪いとか傷があっても、切ってしまったら分からない。元が安いから、お店は儲かるし廃棄もなくなる。食べる側からしたら、清潔で衛生的で鮮度があったらいいのではないか、といったようなことを妄想する。

 あとは、テレビドラマやバラエティー番組を見るのですが、昨日もTVerで「パリピ孔明」を1.75倍速で見てたんですけど、音楽をテーマにしたドラマなので、さすがに音楽を1.75倍速にしたらダメ。こんな風にいい加減な行動をしておきながら、そのおかげで大切なことに気づく。

 

――そういう行動がアイデアに繋がる?

 

笠原)繋がるかもしれないし、繋がらないかもしれない(笑)。

 

――最後に、プリントメディア全般も含め、アナログ媒体は今後どうなっていくと思われますか?

 

笠原)紙は紙で、昔で言うところの情報革命の一つではあったので、印刷やコピーの需要がある限り、無くなることはないと思います。ただ、やはり「蓄積していくもの」はデジタル化、その場限りのものや、すぐに手に取りたいものはこういう紙にして、使い分けの時代になっていくのではないかと。もっと社会が成長して、受け手側が発信者側に応じて選ぶ。例えばテレビが始まった時、テレビは音・音声も電波で流すものだから、本来ならラジオと一緒みたいなものですが、ラジオは運転しながらでも聞けるが、テレビはダメ。そうした時に消費者や社会全体が使い分けしていく時代になってほしいなと思います。

 

湯尾)僕もアナログは絶対に無くならないと考えています。ずっと申し上げている通り、デジタルとアナログを融合する体験を作り出していかないといけない。デジタルはデジタル、アナログはアナログ、となっているのが今の状況。そうではなくて、それぞれの良いところを補完し合っていくのが必要なのではないかなと。

 ただ、もしかしたら、全員がタブレットを持って通信できるようになっていて、かつ、スムーズにPDFみたいなものを共有できるような仕組みが出来たら、紙やアナログは無くなるかもしれないです。しかし、絶対にあり得ないので、なるべく融合とういうのを考えてやっていく世の中になるのではないかなと思います。

 

撮影場所: WeWork 御堂筋フロンティア 共用エリア

 

(終わり)

 

デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第四回


 

<第四回:デジタルの限界から一周回ってアナログ>

 

――とはいえ、最近はデジタルにも限界が見え始めた。勘のいい企業は、すでにデジタル偏重の弊害や行き詰まりを感じ始めているようですが。

 

笠原)コロナがだいぶ落ち着いた頃、当時私は東京で単身赴任をしていたのですが、単身者が多いマンションにフードデリバリーのハガキサイズのチラシがポスティングされていました。フードデリバリーなんて、WEBで申し込むものなのに。そのハガキには「初回2,000円オフ」って書いてあって、「なるほど、そういうことか」と。例えば、大してお腹が空いていない時間にWEBでフードデリバリーの広告を見ても何とも思わず終わっていたところが、夕方ぐらいにチラシやハガキが机の上に置かれてあるのを見たら「これなんだよね」となる。

 

――夜、帰宅して、ポストにフードデリバリーのチラシが入っていたら「注文しようかな」って思いますもんね。

 

笠原)例えば、飲んで帰ってきた時に見かけて「こんなもん要らんわ」って思っていたチラシでも、翌日になって改めて見てみると、昨日と同じものなのに、意外と興味がわいてきたりする。

 

湯尾)おっしゃる通り、デジタルは今、限界を迎えています。当たり前のようにスマホ画面を見ていて、たまたまタイミングが合えば、先ほどの笠原さんのような体験はデジタルでも可能だと思います。しかし、四六時中スマホを握っていても、自分が求めていたタイミングでフードデリバリーの広告が出てくるかと言えば、そこは分からない。出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。ただ、アナログだったら、そこに物体があるので、目に入る確率は高くなる。それがデジタルだったら、ある意味、抽選でたまたま当たったという感じになる。デジタルの技術を使ってコントロールはしているが、アナログだとそもそもコントロールしなくても目の前にあるので、やはりそこはデジタルがまだまだかなと。もちろんAIの技術もあるのでどんどん改善されてはいくでしょうが、実際の体験で置き換えると限界を迎えているので、デジタルとアナログを融合させない限り難しいと思っています。

 結局、これだけデジタルが流行り、電子書籍も流行っている中で、ふと自分が面白いなと思った本なら全巻所有してみたくなって、アナログに戻る。デジタルが行くところまで行ったら最終的にはアナログに戻ってくる。このサイクルがどんどん回って質の高いものになっていくのではないかな。

 

――笠原さんはデジタルの限界やアナログの限界を感じますか?

 

笠原)記録媒体の発達でいうと、昔はトランジスタ、次が磁気テープ、ハードディスク、CDという光媒体に発展しました。けれども、皆さんのパソコンの記録媒体はSSDが主流になりつつあるということでトランジスタに戻っている。某ECサイトのデータセンターはテープも使い始めていて、このように記録媒体は戻っている。私たちはものごとはどんどんまっすぐ進むイメージをしているが、戻ってきたり回ったりしている。そんな感じで、湯尾さんの話にもありましたが、漫画を読んでいると紙じゃなきゃダメだ、ということになって、家の本棚は漫画一色になるというような。

 

湯尾)僕の持っている携帯も、結局は手帖。太いですし、戻るんです。昔は僕も紙の手帖使っていましたし、やっていることは同じなんです。それが形を変え、デジタルになっただけなので、結局、戻ってくる。

 

――進化が一直線上にいかない?

 

笠原)最近、駅から紙の時刻表が消えました。「QRコードを読み込んで下さい」とのこと。さすがに「それはちょっと違うでしょ」とは思っていますが、どうせまた戻ってくるはず。DXって、鉄道会社が駅から時刻表を外すようなおかしな方向にいってしまう。にもかかわらず、それが受け入れられてしまう。駅でパッと見てすぐに分かるように、B4版とかB3版の時刻表を貼っといてくださいよ、コピー用紙でいいから。それくらいならばそんなにコストがかからないでしょと思う。

 

撮影場所: WeWork 御堂筋フロンティア 共用エリア

 

――DXを進められている側としてはどうですか。

 

湯尾)おっしゃる通りで、確かにQRコードで見られたら便利ですけど、わざわざスマホをかざして読み・見る、その間に何秒かかるのか。その面倒臭さがある。そこは果たしてDXが必要かというと、そうではない。利便性が失われている。

 

笠原)QRコードで見に行って時間をロスする。タイパが悪い。紙だとすぐ見られるのに。今の若い子はすぐにタイパって言うし、スマホの方が早いと信じきっている。電車が来る時間をスマホで調べる。

 広告会社や企業のような発信者側は、自分たちが払う金やコストばかり考えているけれど、受け手側のコストはどうなのか。

 

湯尾)最適化されすぎているがために見えなくなっていますが、受け手のコストって確かにある。スマホでなんでもできる世の中になった反面、逆に面倒臭くなっている。皆さんスマホにメモを書きますが、どう考えたって紙に書く方が早い。

 

――アプリが立ち上がるのを待つより、紙の方が早い。

 

湯尾)そうです。ここもバランスですよね。難しいけれど。

 

笠原)電気や電波が通じないシチュエーションもある。今年、出張時に東京ドームホテルに泊まったのですが、チェックインする際に画面を見せてくださいって言われたのですが、電波が全然通じないためにスマホの画面が開かない。たまたま隣の東京ドームでアイドルグループのコンサートをやっていて、入場が電子チケットだったらしく、みんな一斉に電波を使うもんだから、一時的に繋がらなくなっていた。デジタルでは、往々にしてこういうことが起こる。

 

湯尾)似たような話だと、デジタルスタンプ。今まで紙にスタンプしていたのがアプリに置き変わりました。店舗からすれば、いちいち押さなくていい便利さがあるものの、これまた良い面と悪い面があって、それこそ繋がらなかったら使えない。せっかくスタンプが貯まっていくのに使えないなんて、ユーザーからすれば機会損失ですからね。

 

~第五回へ続く~

デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第三回


 

<第三回:「コスパ」と「リーチ」を超えた「融合」と「体験」>

 

――情報としてはさておき、「体験」や「物自体」に価値がある、という考え方もあって、このデジタル全盛時代にまだまだ多くの企業が「折込チラシ」にこだわって広告を展開しています。使い勝手が悪いプリントメディアにもかかわらず。どうして未だに「折込チラシ」を活用し続けていただけているのでしょうか?

 

笠原)次にいいものが見つからないからでしょう。各家庭に、手ごろな大きさで、一覧性があって、信頼性がある、という点が一番大きい。そういう媒体が他にあるかと聞かれたら、思い浮かばない。しかも、手ごろなのコストで。アナログの使い勝手の悪さに不平を言われつつも、次がない。だから、次が見つかった時には、おそらく(笑)。

 

――先日の阪神タイガースの優勝の時のチラシとか。

 

笠原)実は、読宣さんと弊社はA社のチラシを扱いました。セ・リーグ優勝の翌日にチラシをやったのですが、日本シリーズの時はしなかった。そうすると10時の開店時に並んでくれたお客さんが、折込をしたセ・リーグ優勝の時は40人ぐらい。折込をしなかった日本シリーズの時は半分ぐらい。情報プル型とプッシュ型で言うと、プル型のようにわざわざ検索してくれる人にしか届かない、という現状がまだまだあると肌身に感じました。

 

――優勝セールをやってるよ、という情報をわざわざ取りにいかないですからね。

 

湯尾)ただ、A社のLINEでは優勝決定10分後ぐらいに広告を飛ばしている。それをクリックするとホームページにつながる状態だったのですが、やはり平日の朝10時に来店できる時間のある人には紙が響いたのかも。そういう人は新聞読みがちだし、チラシを見がち(笑)。

 

――ちなみに折込チラシを実施する側の立場から補足いたしますと、レギュレーション上、優勝が決まったからと言って、すぐに折込チラシはできません。翌日に折り込みをしようと思ったら事前に相当な準備が必要。そもそも、優勝できるかどうかも分かりませんから。その上で、新聞販売店が翌日の朝に折り込むためには、優勝した瞬間に作業をしないといけない。それが何百もある販売店で作業していただくわけですから。

 

笠原)ですから、料金が通常の倍なのです。それでもA社がやると言われたのでお願いしました(笑)。

 

――そういった、新聞の折込広告とWEB広告の「費用対効果」がよく問われますが、そこは通常の2倍支払っても効果が見込める、かえってコスパが良い、というご判断が?

 

笠原)そこは「ご祝儀」的な要素もあったかと。それはそれで結局セールができるので、良いPDCAが回せている、ということになる。

 

湯尾)WEB広告は、設定さえしてしまえば、いつでもどこでもスマホ一つで出せる。そこの手軽さでいうといいのかもしれないけれど、例えば、「阪神が優勝したからWEB広告を出そう」となっても、正直なところ、その先に何を求めるかとなった時、デジタルのコンテンツが重要になってくる。ただ単に広告を出しても、自社のサイトにはつながるが、情報には繋がらないので、売上や目的達成に結びつかない。だから、デジタルには向いていない。

 

――WEB広告の中では、そういった「コスパ」とか「リーチ」という点をよく問われますし、細かく比較検討をされていると思います。多くのクライアントさんを扱われていて、そういう「費用対効果」の比較はいかがなものでしょう。

 

笠原)表を作ってみたのですが、左が新聞折込、真ん中が新聞、右がDM・テレビ広告・WEB広告(下表参照)。①~⑦まであるのですが、①はエリアセグメント、要はピンポイントでほしいエリア。例えば、店があるのは梅田なので、天王寺はいらない、でもテレビだとどうしても流れてしまう、というようなこと。②は強制視認性。要はパッと目に入るかどうか。WEBだと自分の方から情報を取りに行かないといけないから弱い。③の一斉同報は、情報がサッと一斉に届くかどうか。④の速報性はすぐに届くかどうかだから、新聞折込はダメ。⑤の価格優位性は、一人当たりのコストがどうか。テレビは価格が高いですが、一気に大人数に届くのでマシ。⑥の拡散力はリツイートとか、お得な広告が一気に拡散されるから、WEBが優位。⑦の保存性は紙系が強い。

 それぞれ得て不得手があるので、私たちとしては組み合わせで提案する。例えばAとCのように良い互換関係があれば。極論、デジタルとアナログ、どちらがいいとか悪いとかではなくて、お互いの組み合わせかなと。

――デジタルとアナログの使い分けに関して、湯尾さんはどうですか?

 

湯尾)この表で、丸の数だけを見ればデジタルの方が良いように思えますが、ターゲットや年齢層を見れば全く当てはまらないケースがある。20代のスマホ世代はWEB広告の方が圧倒的に強いのかも。かと言って、見慣れすぎていて保存性や記憶性はない。記憶に残すならバズらせるしかない、という悪循環もあるので、デジタルは「融合」させて「体験」させながら見せていくことが重要かなと思います。それこそ「街中を歩くこと」も体験ということではないかなと。

 

――20代にはデジタルとアナログを融合させた方が、より効果が高いと?

 

湯尾)そうですね。WEBは拡散力が高いものの、それが本当に意味のある拡散なのかが疑問。拡散していなくても、正しいユーザーに届けることができれば良いのではないか。

 

――拡散しすぎて人が多く集まりすぎるということですか?

 

湯尾)いえ、拡散しすぎて、本当に届けたいユーザーやターゲットに届いているのかどうかが見えなくなる。容易に拡散できてしまうからこそ難しくなる。

 

――笠原さんは、アナログ媒体で流行を作る、ということに関していかがですか?

 

笠原)やろうとはしていますが、広告主の意向で難しい。最近は若い担当者が多いので、どうしてもアナログ展開は切られがち。「デジタルの方がカッコいい、X(旧Twitter)でキャンペーンしましょう」となる。

 

~第四回へ続く~

デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第二回


 

<第二回:信用できるのは、どっち?>

 

――「信頼性」という意味で、紙とデジタルの違いはありますか?

 

笠原)WEB広告の良さは、値段等を間違った時、すぐに訂正できること(笑)。紙だとそうはいかないから、一旦、刷ったものが配られてしまうと取り返しがつかなくなる。

 一方で、簡単に書き換えられるWEBのものは、ひょっとすると偽物だという可能性もある。そういう点では、紙の信頼性は高い。

ただ、情報を蓄積していくという点では、紙のチラシだと、いちいちめくっていかないといけないが、デジタルならすぐに検索できる。値段もすぐに分かるので便利。

 

――実際、消費者の方がデジタルの情報を疑っている、ということはありますか?書き換え可能な情報という意味で。

 

湯尾)結局、デジタルは一般的になりすぎて、おっしゃるように、いつでも情報が書き換えられるので、僕はあまり信用していない。僕が言うのもどうかとは思いますが(笑)。

 デジタルは、信用力がありそうでない。だからこそ、紙やアナログの方が正確かなと。実際、僕自身、数年前に家を買った時も、デジタルで色々な物件情報も調べましたが、最終的には住んでいる地区の折込チラシを見た方が安心したし、信頼できた。デジタルは書き換えも含めて、いつ、どのように情報が変えられるか分からない、という変な不安に駆られる。だから「信頼性」という意味では、今はまだ「一周回ってアナログ」なのかなと。

 

――いろんなサイトで皆さん、情報を参考にされるかと思うのですが、口コミすらもフェイクや仕込みが混じっているのではないかと。

 

湯尾)ありますよね、正直。どんなサイトでもあると思います。

 

――アナログだと、そういう「ウソ」を組み込みづらい?

 

笠原)まずその前に、チラシなどアナログ媒体には口コミがあまり載らない。だから評判を知るには、デジタルが向いている。でも「やらせ」も混じっている。通販サイトのブラックフライデーのセールで物を買う時には、その口コミが「さくら」かどうか、チェックに掛けています。それも本当に正しいかどうかはわからないけれど、後ろ盾があるだけましかなと。

 

――さくらチェッカー、よく使われるんですか(笑)。

 

笠原)よく使いますね。

 

湯尾)デジタルは短期決戦。結局、そのブラックフライデーってトップページに広告が載っていたら、そのページもしくは、関係しているページ全てが安いかのような印象が刷り込まれる。実はブラックフライデーだけども安くなっていない商品とかもある。

 

――今や、消費者や生活者に疑われていることを前提に社会が動いている。そういった「賢い」生活者の方々を相手にする時に、メディアの発信側としては、どういったことに留意してビジネスをされていますか。

 

湯尾)弊社で言うと、デジタルの良さは前面に出すが、デジタル一辺倒にすることは絶対にない。デジタルとアナログの体験、僕は「融合」と呼んでいますが、今はデジタル時代の到来とともに「デジタルだけが優れているよね」という段階から、一周回ってアナログの良さも取り入れつつ、アナログとデジタルの良さを融合させる体験をどうやって作っていけばいいのかを考えているところです。デジタルとアナログ双方の本来の良さをそれぞれ発揮して新しい体験を作っていく、ということを意識しています。

 

笠原)紙は形として残ってしまうだけに、リリース前の校正・校閲が厳しい。会社として最も留意しているのは「人を傷つけない」「公平性を持つ」という視点と、人権への配慮。

 

――新聞社や出版社には校閲部という部署があって、プリントメディアを扱う会社はそこに非常に力を入れている。一方で、WEBマガジンを発行している会社で校閲部なんて聞いたことが無い。WEBのニュースなんて、誤字脱字のオンパレード。

 

湯尾)校閲という仕組み自体が存在しない。スピード勝負なので。ある意味、メディアを含めて、悪い意味で最適化されすぎている。おっしゃる通り、誤字脱字が多い。

 デジタルはいくらでも書き換えができるから、そこが良いところでも悪いところでもある。誤字が見つかったり指摘されたら、その場ですぐに修正できる。それが当たり前になっている状況。

 

笠原)情報に対して「お金を払う」とか「払わなくていい」という価値の違いもあるのかな。

 

撮影場所: WeWork 御堂筋フロンティア 共用エリア

 

~第三回へ続く~

デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第一回


2023年11月30日(木)@ WeWork 御堂筋フロンティア

 

 デジタルによるコミュニケーションが一般的となった時代。一方で「デジタル頭打ち」と言われるようになった今、伸びしろとして再び注目されるようになったのが「アナログ」と言えます。これからの決め手となるのはアナログ・リテラシー。

 そこで、読宣では、関西万博500日前となる2023年11月30日に、「アナログの底“上げ”力」というトークショーを開催。

 群雄割拠のデジタル社会で覇権奪取に欠かせない「アナログの底力」ならぬ「底“上げ”力」について、アナログ手法を知り尽くした達人と、デジタル業界を切り拓く風雲児に激論を交わしていただきました(何だかんだ盛り上がって長くなってしまったので、五回に分けてお送りします)。

 

≪登壇者プロフィール≫

笠原 滋人(株式会社 電通tempo 執行役員)

1995年、電通に入社。関西支社に配属。

新聞(地方紙)、ネット・プロモーション、店頭/リテール・プロモーション、折込メディアなど、エリアマーケティングに従事。

テレビ局で衛星メディア・ケーブルテレビ局を担当。2024年1月から現職。

 

湯尾 智顕(株式会社 CI 代表取締役社長)

事務機器などの販売営業を経て、エンジニアへ転向。
大阪のITベンチャー企業を数社経験した後、2017年に株式会社CIを設立、

代表取締役に就任。
「オンラインコミュニケーションで社会を豊かに」というビジョンのもと、リアルとオンラインを繋ぐコミュニケーションの最適化を追求。

 

撮影場所: WeWork 御堂筋フロンティア 共用エリア

 

 

<第一回:いきなり本題~結局どっちがスグレモノ?~>

 

――湯尾さんはDXを中心とした事業を展開されていて、まさに「デジタルの申し子」という印象なのですが、基本的にペーパーレスなのでしょうか。

 

湯尾)そうですね。請求書の処理もPDFですし、契約書もデジタル。でも、採用活動における会社説明の資料や展示会で出す配布物は紙=アナログで展開しています。

 採用活動は人と人なので、そういった場面では紙で渡す方が会社を知ってもらいやすく、印象に残りやすい。PDFで送っておくだけでは見てもらえない確率が高いですから。

 

――一方で、新聞折込はじめ紙媒体の広告業界で泳いでこられた笠原さんは「ゴリゴリのアナログ派」という感じなんでしょうか。

 

笠原)会社ではそう見られがちですけど、実は私どものグループはリモートワークが主体。私の場合、会社は大阪ですが、住んでいるのは京都なので、通勤1時間以上かかる。それがもったいなくて、あまり出勤していないです(笑)。

 コロナ禍をきっかけに普及したリモートワークですが、すごい利点がある。宅急便の受け取りで、妻に見つかったら何か言われそうなガジェットを買う時とか(笑)。でも、Outlookでみんなの予定を共有にすると、何か予定を入れておかないと、「ちょっとお話したいんです」と呼ばれて、パチパチに時間が埋まってお手洗いに行く暇もなくなる(笑)。それはそれでアナログの方が良かったかなと。

 

――そんなアナログのメディアに詳しい笠原さんにお伺いしたいのですが、「WEBの端末で見る情報」と「紙で受け取る広告」の訴求力や認知度、浸透力、理解力にはどれぐらいの違いがあるのでしょうか。

 

笠原)いきなり本題ですか(笑)。弊社と読宣さんとは取引関係で、私は折込チラシが専門。それで言うと、最近の若い方は折込チラシをご覧にならないかもしれない。例えば、B4やB3版のチラシで「今日は何が安い」「お肉が安い」といったスーパーの情報。B4版でだいたい50~80点ぐらい載せられるのですが、WEB広告やバナーだとPCで見ても小さいですし、スマホになると数cm×数cm程度のスペースなので、そんなにたくさんの商品を一気に載せることができないし、情報をお伝えすることができない。となると紙の方が有利。

 ただ、「拡散力」となると紙は結構面倒くさい。いろんなところに配るのが大変だったり、現物を渡さないといけないですから。一方、WEB広告だと、スクショで撮って「こんないい商品があったよ」と見せたり、リツイートできる。どっちもどっちかなと思います。

 

――逆に湯尾さんにお伺いしますが、DXを色々と推進されている中で、「ここだけはアナログにかなわない」とお感じになることは?

 

湯尾)「保存力」は圧倒的にアナログ。そう思わされる場面にしばしば出くわします。採用説明も含めて、皆さんもPDFを活用されていると思いますが、そのPDFが見られているかどうかというと、実は見てはいるがその時限りで、それを繰り返し見直すかと言うと、そうでもない。パソコンやタブレット、スマホの画面に入っているので、よほど見ようと意識しないと見ない。でも紙だと現物があって、ぱっと目に入る場所に転がっていたりするので、意外と何度も見られやすい。i Padのようなデジタルデバイスも普及してきたので、PDFで配布するのもいいとは思うが、だからといって皆さん一人一台持っているというわけでもない。そうなると、まだまだ紙の方が保存力、見られる回数、接触回数は多いのではないかと思います。

 

――お二方、今日のお持ちの台本、湯尾さんはタブレットで。

 

湯尾)折り畳みの携帯が、何年か後に流行ると便利なのですが。

 

――笠原さんはずっと紙(笑)。

 

笠原)紙とボールペンで言いたいことをチェックしながら、今、話しています。

 

~第二回へ続く~

ヨミポスト休止のお知らせ


拝啓 大寒の候、ご登録会員様におかれましては、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引立てを賜り誠に厚く御礼申し上げます。


この度、多くの皆様にご好評いただいております「ヨミポスト」【2020 年 10 月 10 日より兵庫県内エリア(一部対象外)で開始】につきまして、

各スポンサー様からのチラシ発注が減少したこと、並びに登録会員様の新規獲得が難しくなり、現在の状況を維持する事が出来なくなりました。

つきましては、2024 年 3 月 20 日(水)をもちまして「ヨミポスト」発行を休止とさせて頂く運びとなりました。

突然のご案内になってしまい、登録会員の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますこと深くお詫びいたします。
何卒、ご理解ご協力の程をよろしくお願い申し上げます。


敬 具

「三つ星」獲得! 大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証企業


 大阪市が女性に働きやすい企業等を認証する「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」制度について、読宣は2024年1月10日、女性活躍の取組みが最も進展している区分である「三つ星認証企業」に認められました。

 この制度の認証は3年更新。読宣は2021年1月10日付で「一つ星」認証されています。今回の更新で、「三つ星」に認証されました。

 

 読宣では、19年度に3.6%だった管理職(課長以上)の女性比率が22年度には12.0%に大幅に上昇。

年次有給休暇の平均取得率も19年度65.3%から22年度74.6%に向上したことが高く評価されました。

 

 女性が働きやすい環境は、男性にとっても働きやすい職場、魅力的な企業です。今後も時間外労働時間の削減や両立支援等の推進に取り組みます。

 

大阪市女性活躍リーディングカンパニー

 大阪市は、「意欲のある女性が活躍し続けられる組織づくり」「仕事と生活の両立(ワーク・ライフ・バランス)支援」「男性の家庭参画」を掲げ、これらを積極的に推進する企業を「女性活躍リーディングカンパニー」として認証しています(2024年1月現在、認証件数854件、認証事業所数2,558件)。

 

黒毛和牛99,999円?!元気スーパーsatake・TAKENOKO+


 半袖で過ごせた2023年11月3日(金・祝)午前9時、大阪のベッドタウン高槻に黒山の人だかりがあった。JR高槻駅から南へ約800m、高槻市役所、国道171号線を過ぎると、カラフルな看板が見えてくる。

 

 この店舗は、「Foods Market satake高槻城西店」として2012年4月に開店した店舗だが、10月2日(月)正午をもって改装の為休業した。直前の日曜は、店内商品売りつくしの為全品20%引きセールをしており、店内はいつも以上の来店客で賑わっていた。店内だけの改装かと思いきや外壁も模様替えをしており、10月26日には新しい看板が見えてきた。「satake」から「TAKENOKO+ by FOODS MARKET satake」へ。以前、ポムポムプリンとのコラボイラストが描かれていた壁面は、インスタ映えしそうなカラフルな壁へと変わった。

 「TAKENOKO+」は、豊中・豊南市場稲津店の跡地の豊中稲津店(2022年2月開店)と尼崎道意店と同じ屋号だ。尼崎道意店は、23年4月に高槻城西店と同じように、「satake」から「TAKENOKO+」へと屋号が変わった店舗だ。

 

 11月3日、待ちに待ったリニューアルプレオープン。前日には、LINEでも告知があった。9時のオープンに合わせて到着すると、すでに150人近く並んでいた。店舗の敷地を超える行列を見た人は、小走りで列に加わっていた。入店までに20分、レジ待ちは30分。6台のレジは、常時フル稼働で、さばいてもさばいても来店客が途絶えない。店舗中央の乾物のコーナーは、レジ待ち客で埋め尽くされていた。買い物を終えて、10時過ぎに退店しても並んでいる人は減っていない。

 約50台の駐車場の一部は、臨時駐輪場になっていたが、自転車で溢れかえっていた。11月3日、4日、5日、11日、12日朝9時、リアル定点観測をしたが、オープンを待ちわびた客で列をなしていた。

 

 黒毛和牛ブロック22.8キロ99,999円(税込)、太刀魚29,000円、ヒラメ1万円なんて高額な品もあれば、大根100円、1,480円の養殖鯛は25匹も並んでおり、安い商品目当ての客で賑わっていた。私の好きな菓子と飲料は、過去最安値と記憶していたので、これまた大量買いをしてしまった。鮮魚コーナーは、「調理しますよー」と意気のいいかけ声につられて、客が群がる。牛乳パックには、タケノコをモチーフにした佐竹食品オリジナルキャラクターの『バン&ブー』が印字されている。

 

《リニューアル後の変更点》

・ワンパックが大容量サイズに

・感染症対策と混雑回避の為か、1ヵ所だった出入口が入口と出口専用に分けられた

・サービスカウンターの位置が店舗奥から出口付近へ

・これまで作業している光景を見ることができた野菜売場には、大型の冷凍食品のショーケースが並ぶ

・屋号が「TAKENOKO+」に変わったことで、Everyday Low Priceとなり、ポイントカードの利用ができなくなった(貯まっているポイントは利用可能)

 

《折込広告》

「satake」は、毎週火曜・金曜にB3サイズで折込広告を実施している。2018年10月から2019年盆までとコロナ禍の一時期は折込を止めていたが、その後は週2回折込広告を実施。「satake」と「TAKENOKO+」のチラシは別版。高槻城西店のリニューアルオープンチラシは5弾まで実施された。

第1弾11月4日(土)折込B3サイズ、

第2弾11月6日(月)折込B3サイズ、

第3弾11月8日(水)折込B3サイズ、

第4弾11月11日(土)折込B3サイズ、

第5弾11月14日(火)折込B4サイズ、

11月18日(土)折込からは豊中稲津店と尼崎道意店との合同版に加わった。

現在は、自社ホームページやLINEでのチラシ告知となっている。

 

《注目企業・佐竹食品》

 1969年、佐竹商店としてJR吹田駅近くにある「新旭町通り商店街」で青果・八百屋から商いをスタートしている。その後、「旭通商店街」のスーパーサカエの跡地に、本社併設の店舗を構え、その後、大阪・北摂や兵庫を中心に16店舗のスーパーを営業している。また、グループ企業のU&Sは神戸物産が展開する「業務スーパー」に2000年に加盟、「業務スーパーTAKENOKO」の看板でも関西と関東で39店展開している。

 

 佐竹食品は、「日本一楽しいスーパー」というビジョンを掲げている。2015年には、テレビ東京系列の「ガイアの夜明け」にも取り上げられるほど注目度の高いスーパーだ。店舗ごとに従業員がイベントを企画、開催して集客している。仕入れは本社一括ではなく、店舗の担当者に裁量があるという。

 朝日町本店は、地元中学生が職場体験をしていたり、ハロウィンの時季には巨大かぼちゃを入口に展示していたりと地域に愛される工夫をしている。

月末に買い物をするとクーポン券がついた広報紙がもらえる。この広報紙は、鮮度の良い野菜や魚の選び方やレシピが載っているので、保管したくなる作りになっている。自社ホームページで、ダウンロードできるので是非見て頂きたい。

安くて鮮度の良い物が買えると自然と顧客満足度が上がり客も笑顔になる。佐竹食品は、そんなパワーのあるスーパーだ。

 

出典:佐竹食品ホームページ、テレビ東京「ガイアの夜明け」           

(智、写真も)

 

リニューアル前(2023年5月撮影)

 

リニューアル後(2023年11月撮影)

イオンタウン松原 〜帰ってきたダイエー&ハンズマン・巨大なヤシの木〜


 「イオンタウン松原」が10月9日グランドオープン(専門店街は9月21日先行オープン)した。大阪市の南端を東西に流れる大和川から南に約3.5km、国道309号線沿いに、イオンフードスタイル、ホームセンターのハンズマン、ウエルシア、西松屋、パレットの他にフードコートなど37店が揃う商業施設が見えてくる。イオンフードスタイルや専門店からなる棟とハンズマンの別棟は2階連絡通路で繋がる。店舗数は多くないが、敷地面積62,121㎡はイオンモールと比べても引けを取らない。

 

 核店舗のイオンフードスタイル松原店のオープンチラシには、「14年の時を経て、ダイエーが松原に戻って参りました!」と書かれていた。イオンフードスタイルはダイエーが運営しており、ここ数年でダイエーやグルメシティからイオンフードスタイルに店名を変更している。店舗数の増加に伴い認知度も高まっているのではないか。旧店舗と比べると新店舗の売場面積は564坪と狭くなったが、食品スーパーとしては十分な広さだ。

 このチラシには、もう一つ気になった記載があった。それは「冷凍dai革命」という「daiei」を彷彿させるようなキャッチコピーが書かれていたことだ。野菜や魚などは、通常通り販売している生鮮品と冷凍した同じ品も同価格で販売している。賞味期限は、生鮮品であれば2〜3日だが、高性能な急速冷凍技術で、美味しさをキープすることを可能にしたことにより3ヵ月〜1年長くなり、廃棄ロスの軽減に大きく貢献している。これらの冷凍品の販売を促すように、店内専用の保冷バッグも用意されている。メーカー各社の冷凍食品は当たり前のように販売されているが、生鮮品の冷凍品が違和感なく販売されるのも遠い話ではないかもしれない。

 

《商業施設の激戦地に攻めるダイエー》

 大和川以南は、「イオンモール堺北花田」「イオンモール堺鉄砲町」「イオン藤井寺ショッピングセンター」の大型商業施設に加え、2021年9月「ビバモール美原南インター」、2021年11月「セブンパーク天美」、2022年11月「ららぽーと堺」が次々にオープンしている。1km圏に食品スーパーは少ないが、商業施設として広域で商圏を捉えると競合店が多いエリアと言える。

 ダイエーは、昨年10月から3カ月連続で3店舗(寝屋川神田店・ソコラ塚口店・豊中庄内店)出店し、積極的に店舗を増やしている。そして、年内にもう1店舗、守口市役所跡地にイオンタウンがオープンを控えている。そこに入るイオンフードスタイルにも「冷凍dai革命」を導入するか後追いしてみたい。

 

《巨大ホームセンター ハンズマン誕生》

 イオンタウン専門店街のオープンから3週間後の10月12日には、本州初進出するホームセンターの「ハンズマン」が松原市にグランドオープンした。ハンズマンは、九州地方に11店舗営業しているホームセンターで、11年ぶりの新規出店に選んだのは大阪。松原店は九州の既存店と比較しても最も大きく、敷地面積19,000坪・売場面積6,000坪・28万品目(通常のホームセンターの3倍)という規模だ。「大人のテーマパーク」が売場コンセプトとだけあって、大人でも見てワクワクする売場だ。

 

 プレオープン初日の10月9日(月・祝)15時、入場規制のため国道309号線の入口は封鎖されていたが、側道の入口からなんとか入店できた。 テレビCMをやっているので、店内の想像はできていたが圧巻であった。ほとんどのホームセンターは、店外に園芸売場を設けていることが多いが、新店は店内1階の1/3ほど占めている。商品数が多く、ガーデニング好きな人に嬉しい店舗と言える。155万円の巨大なヤシの木や豪邸にありそうな噴水は198万円で販売している。施設中央部にある園芸売場は吹き抜けになっており、2階の吹き抜け部分はぐるっと回遊できるような造りになっている。ベンチも設置されているので、休憩しながら植物観賞もできる。1階は園芸の他に、石材・木材などの建材館と工具や塗料、作業服などから構成されている。

 2階は、日用品・文具・カー用品などを販売している。スタイリッシュな売場ではなく、一つの商品を何色も陳列してカラフルな売場という印象だ。顧客目線だと感じたのは、数種類のトイレットペーパーを触ることができ、肌触りを確認することができる点だ。他店でも見かけたことはあるが実践している店舗は少ない。一方で、ペット売場が無いことに驚いた。同じような大型ホームセンターには、フクロウやカピバラなんて珍しい動物を取り扱っている店舗もあるので当然あるものと期待していた。

 

《折込広告》

 関西では、認知度が低いので地域密着型の折込広告はインパクトがあった。10月7日にB2サイズ、10月11日にはB1サイズで折込広告を投函していた。掲載している商品は手書きイラストで、手の込んだ印象。先着1,000名様といった商品が複数あった。広い売場なので、柱に商品を展示して、どこに何が売っているか見つけやすいように工夫しており、商品自らがアピールしているように感じた。

 

《業界再編》

 ホームセンター業界は再編が進んでおり、業界の売上高の順位も変わった。それは、カインズが業界1位に浮上したことだ。カインズが、ハンズ(旧東急ハンズ)を買収したことも記憶に新しい。郊外型のカインズ、都市型のハンズと顧客層がバッティングしていないので、補完できる関係となった。カインズ、ハンズと店名とロゴカラーも似ていると感じたのは私だけだろうか。カインズは、メーカー品だけでなく、オリジナル商品が支持されている。最近は、8つのプロダクトブランド(CAINZ、Style、FiT、MAKE、IZM、PRO、Pet、CYCLE)を始動して顧客ニーズに合うような商品展開をしている。

 大阪のホームセンターと言えば、コーナンと答える人が多いだろう。大阪府下の店舗数が他のホームセンターと比較すると圧倒的に多く、近年は業者・職人向けのコーナンPROを積極的に出店している。

 大型店舗のビバホームは、ニトリとヤマダ電機との複合施設を積極的に展開し始め、2024年には茨木市に出店予定だ。他社もあの手この手と戦略を練っている。

 ハンズマンは、商品全体の7割が売れないとわかった上で陳列しているようだが、一部のニッチなニーズに応える為に販売している。あきんどの町、大阪人にどれだけ愛される店舗になるか、今後の動向を注視したい。

 

出典:イオンタウン(株)・(株)ダイエーニュースリリース、(株)ハンズマンホームページ

 

 

(智)

なんばパークスサウス〜人流から見える大阪の「サウス」〜


 サウスと言えば世界的には「グローバルサウス」かもしれないが、大阪のサウスと言えば7月1日に開業した「なんばパークスサウス」だ。「なんばパークス」のアパレルテナントが拡充したのかと想像したがそうではなく、「センタラグランドホテル大阪」「ホテル京阪なんばグランデ」「パークスサウス スクエア」の3棟から構成される新施設が完成した。「なんばパークス」や「LABI1 LIFE SELECTなんば(ヤマダ電機)」ともつながる2階連絡橋には、それぞれの施設のエントランスがあり利便性が高い。

 

 実際に現地を訪れると、コロナ前のように「なんば」に人が戻ってきていると感じた。そこで、「なんば」にどれくらいの人が訪れているのか、「人流分析ツール」を用いて大阪メトロなんば駅を中心にした500m圏の各年4~6月の同期間で調査を行った。

 「人流分析ツール」とは、スマートフォンのGPS位置情報データを基に人の動きや性年代情報を見える化したもの。推計人数はコロナ前の2019年が約3,500万人、コロナが日本で初めて確認された2020年は約2,100万人、2023年は約2,500万人という結果が出た。人流分析により、コロナ前の7割まで回復していることが見えてきた。

 

《3棟からなる新施設》

 「センタラグランドホテル大阪(地上33階建・客室数515)」は、アジア・中東などに92のホテルを展開しているタイ資本の「センタラホテルズ&リゾーツ」が運営しており、日本には初上陸。コロナ禍による行動制限も明け、インバウンドなどの旅行需要の取り込み、そして2025年の大阪・関西万博を見込んだ開業だ。

 2階入口には、和をモチーフにしたデザインのクッションや休憩スペース、日本庭園。日本を感じてもらえるような工夫をしているすぐ横には、タイの屋台を彷彿させるようなレストランがあり、世界三大スープと呼ばれるトムヤムクンも味わえる。「トゥクトゥク」という窓のない乗客6人乗りの送迎バスが、ホテルからなんば駅まで走行している。他ホテルの送迎バスは、マイクロバス〜中型タイプが多く、よりたくさんの人に乗ってもらうことを重視しているが、「トゥクトゥク」は乗車人数よりも観光客にタイの魅力を感じて欲しいという思いが伝わってきた。レトロな外観で乗車してみたかったが、宿泊客専用ということで諦めた。他ではなかなか経験できない「トゥクトゥク」に乗る為に宿泊するのもありだ。

 

 もう一つのホテル「ホテル京阪なんばグランデ」は、今年3月25日に開業しており、客室数は227。エントランスは、木目調の壁面と茶色のソファで統一感があり、観葉植物により「Garden」を演出している。京阪系列のホテルでは、初めての試みとして5つの異なるタイプの客室を用意。二段ベッドを設置し最大5名まで利用できるグループ旅行向けの「バンクベッドルーム」、「ファミリールーム」、畳スペースを設けた「和ベッドルーム」、キッチンスペースを備えた「ハリウッドツインルーム」、「キングベッドルーム」のバリエーションから選べる。

 

 オフィスビルの「パークスサウス スクエア」の2階には、全国で5店舗目のグローバル旗艦店として力を入れる「くら寿司」が入る。「くら寿司」の店外には、店名ロゴと提灯がLEDでカラフルに装飾してあり、派手な印象だが、「なんば」にはこれくらいが丁度良いのかもしれない。同店の郊外型店舗より高い価格設定だが、回らない寿司屋と比べると観光客でも安心して食べられる。

 

《南海ムラ》

 大阪・キタ梅田の「阪急百貨店」「阪神百貨店」「阪急三番街」「グランフロント大阪」などの「阪急阪神ムラ」に対し、ミナミ難波は「南海ムラ」なんて言われ方もする。なんば駅周辺は南海電鉄が運営する商業施設が多く営業している。1978年開業の「なんばシティ」は、高島屋からも近く、多くのセレクトショップが出店しており、たくさんの客で賑わっている。

 「なんばパークス」は、2003年10月開業・2007年4月拡張リニューアルしている。第一期オープン時は、テナント数に少し物足りなさを感じていたが、現在は大満足のラインナップだ。ここが昔、南海ホークスの本拠地球場があったことをZ世代は知らないだろう。そして、南海の高架下を活用して営業している家具屋やスーパーなどをテナントとする「EKIKAN」は2014年4月開業。オフィスビルと商業施設からなる「なんばスカイオ」は2018年10月開業と、新施設を次々とオープンさせている。

 これらの商業施設の情報を網羅した「なんばまるっと」というアプリも存在する。アプリ内には、共通ポイントの「ミナピタポイント」とも連携している。ポイント10倍イベントを頻繁に開催しているのに対して、大阪・キタにある「グランフロント大阪」や「ルクア大阪」のポイントアップデーは5倍なのでポイントの倍率に差が見られる。キタとミナミで、ポイントアップデーが同日開催されると顧客の争奪戦が起こる。

 

《人流分析》

 前述した人流分析の推計数値は、弊社が導入している「KDDI Location Analyzer(KLA)」から算出したもの。スマートフォンの位置情報を基に、当該施設やエリアに来訪する人の属性や居住地がわかる優れものだ。KLAの特長としては、①大量のサンプルと粒度の細かなデータ②正確な性年代情報③2018年~直近数日前のデータを日別、曜日別、時間帯別に取得できるところにある。

人流データから見えること・できることには、①販促前後の来訪者の変化を知ることができる②顧客がどこから来店しているか把握できる③競合店の商圏を知ることができる④出店前の基礎分析⑤広告媒体の取捨選択⑥複数地点まとめて分析ができる⑦リピーター率の計測⑧道路の混雑状況など、これまでぼんやりとわかっていた人の多さや少なさが数値として計測できるメリットがある。利用用途に応じて分析できる弊社いち押しの人流分析ツールの詳細は、営業企画部マーケティング担当まで。

(※KDDI Location Analyzerが提供する集計結果/値は、GPS位置情報ビッグデータから独自に集計した推測値。技研商事インターナショナル㈱「auスマートフォンユーザーのうち個別同意を得たユーザーを対象に、個人を特定できない処理を行って集計。」)

 

《インバウンド需要に期待》

 訪日客をターゲットにしていた「なんば」周辺のドラッグストアは、コロナによりインバウンド消費が一気に消失し、商店街にある店舗は相次いで閉店したが、今年に入り再出店が加速している。心斎橋筋商店街は、外国人観光客が多く見られるが、食べ歩きの印象が強い黒門市場はかつての賑わいにまでは回復していないように感じる。

 今年6月の推計訪日外国人客数がコロナ前の2019年同月比で72%まで回復しているとあり、中国人の団体旅行が解禁されると、コロナ前の水準まで戻るとも言われている。コロナにより生活様式は一変したが、徐々に人の活動もコロナ前の水準に戻ってきている。訪日外国人による爆買いの勢いがさらに増すことが、ミナミ復活のカギとなりそうだ。

 

 大阪の変化はまだまだ止まらない。大阪駅の貨物ヤード跡地の「うめきた2期地区開発事業(グラングリーン大阪)」の先行まちびらきは2024年夏。そして、2025年4月の大阪・関西万博まで2年を切った。ミナミの次はキタだ。

 コラムは、ミナミ編からキタ編へと続く。

(智、写真も)

 

出典:南海電鉄株式会社 他ニュースリリース、2023年7月20日付読売新聞

                  

【写真】センタラグランドホテル大阪

大阪・御堂筋に営業サテライト拠点 新規ビジネスに挑戦


 読宣は、大阪・御堂筋のオフィスビル「WeWork 御堂筋フロンティア」に、営業サテライト拠点を開設しました。若手・中堅社員が中心になって新規ビジネスにチャレンジし、社員の成長と企業文化の進化を目指します。「変わる読宣」にご期待ください。

 

 「WeWork」は、イベントスペースとして活用できる共用のラウンジや会議室等を備えたフレキシブルオフィスです。上場企業から、急成長するスタートアップ企業、自治体などが集積。企業・組織の枠を越えた交流を通じて、新たなビジネスチャンスが広がるだけでなく、社会に新しい価値を生み出す「イノベーション」の可能性が生まれています。

 

 読宣は、「WeWork」で、新しい発想やアイデアを学ぶとともに、長年、折込広告業界で培ったノウハウを様々な企業・組織にご提供することで、ともに成長したいと考えています。

 

 今後、新たな出会い、コミュニケーションの場として、「WeWork」で開催されるセミナー、交流会等に参加するとともに、読宣としてイベント等を企画・開催する予定です。随時、ホームページ内でご案内します。ご関心がありましたら、ご遠慮なく、お声がけください。

 

 

読宣「WeWork」営業サテライト拠点

大阪市北区曽根崎新地1-13-22

御堂筋フロントタワー(WeWork 御堂筋フロンティア)3階

読宣担当部署直通 06-6367-9005

<交通アクセス> JR北新地駅徒歩4分、JR大阪駅徒歩9分、大阪メトロ谷町線東梅田駅徒歩4分、

京阪電気鉄道中之島線大江橋駅徒歩7分

ららぽーと門真&三井アウトレットパーク大阪門真
全国初の融合型店舗誕生


 大型商業施設「ららぽーと」とアウトレット施設の全国初の融合型店舗「ららぽーと門真&三井アウトレットパーク(MOP)大阪門真」が、4月17日グランドオープンした。

 南北に走る大阪中央環状線と東西の国道163号が交差するパナソニック工場跡地に誕生した。奈良方面からのアクセスも良く、近畿自動車道の門真ICも至近に位置しており、近畿一円からの来店も見込める立地だ。東西・南北ともに以前から渋滞が頻発しているエリアなので、京阪本線や大阪モノレール「門真市駅」から徒歩で来店することを推奨する。現状は、最寄り駅から徒歩約8分だが、2029年には施設に直結するモノレールの新駅の開業を予定している。

 

 「ららぽーと門真」のテナント数は、全153店舗のうち大阪初出店20店、関西初出店18店。MOPは、98店舗のうち関西初17店。1階と3階が「ららぽーと」、2階が「アウトレットパーク」というフロア構成だ。3月12日、28年の歴史に幕を閉じた「アウトレットパーク大阪鶴見(ブロッサム)」の後継店舗として、「ららぽーと」と一体化して再出発を果たした。ブロッサム時代は、売場が3層に分かれており、1店舗あたりの売場面積は手狭な印象であったが、新施設は従来の約1.5倍に拡張し、ワンフロアとなり店舗数は30店舗以上増加した。アウトレットフロアは、どこもレジ待ちの長蛇の列で、店外まで列が伸びる店舗もあった。

 

 新施設は、食品を取り扱う店が充実しており、ライフコーポレーションが運営する「セントラルスクエア(売場面積1,775㎡)」が食品スーパーとして入る。関西圏の「セントラルスクエア」の中では売場面積は最も狭いが、からだに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせたプライベートブランドの「ビオラル」の商品数が豊富だ。

 大阪ミナミの台所とも言われる「黒門市場」をもってくるというコンセプトも目玉の一つだ。ミナミにある店などを含む全17店は、精肉や鮮魚の物販店だけではなく、飲食できる店舗が多く、たくさんの客で賑わっていた。

 3階のフードコートはオープン30分後には全席が埋まっている状態で、「ららぽーと堺」でも感じたことだが、フードコートと侮ることなかれ。「築地孫右衛門」や奈良市のラーメン店「みつ葉」などの人気店を誘致しており、どこも長い列だ。狙っている飲食店があれば、オープン早々に来店することをオススメする。

 

 カフェに目を向けると、「スターバックスコーヒー」「タリーズコーヒー」といった馴染みの店の他に、アウトドアメーカーのLOGOSが手掛ける関西初の「LOGOS CAFE&HIROBA」、ラルフ・ローレンが大阪初展開する「Ralph’s Coffee」、ジェラピケの愛称で有名な「CREPERIE pique Cafe」など異業種が出店している。

 

 屋上には、人工芝が一面に敷き詰められ、滑り台もあり、裸足で駆け回る子どもが多くいた。また、約4,500枚もの太陽光パネルを設置し、環境に配慮している。

 そして、様々なメディアでも取り上げられていた「FOREVER 21」は、2019年に日本市場から撤退したが、再上陸第1号店として、約4年ぶりに常設店として大阪に帰ってきた。“トレンド&ハイクオリティへの転換”を掲げており、約120坪の店内はカラフルな色の服飾雑貨で彩られていた。

 

《折込広告・ポスティング・DM》

 2月以降は、「三井ショッピングパークカード」の早期入会キャンペーンと先行招待券の告知チラシがB4サイズで数回投函してあり、4月14日にはB2+B3サイズで折り込まれていた。

 近隣住民向けに投函してあった「ポスティングチラシ」か「三井ショッピングパークカード会員向けのDM」を持参したら、4月12日のプレオープンから入店できる特典があった。

 

《家電メーカーのマチ》

 門真市と言えば、世界を代表する家電メーカーの一つであるパナソニックの本社がある企業城下街である。市内には「パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館」などパナソニック関連の施設が多く存在する。しかし、バブル崩壊とともに市内からの事業撤退もあり、市の法人市民税はピーク時と比較すると60億円以上減少し、駅前でも活気が無くなっていた。今回、松生町のパナソニック工場跡地に巨大施設が誕生した事で、市全体の活性化が期待される。

 

《周辺競合店・イオン包囲網》

 同開発区画南側エリアには、「コストコ」が今夏オープンに向け準備中だ。府下では、和泉倉庫に次いで2店舗目、門真も混雑することが必至だ。自店競合の「ららぽーとエキスポシティ」が直線距離で約9km北にある。同施設は、衣料品のセレクトショップやユニクロがあり、梅田や難波に行かなくても間に合うほど充実している。

 他社競合店を見ると、約1km北東にある「イオン古川橋駅前店」は、今秋「そよら」の商業施設にアップグレードする。そして、約2km北には「イオンモール大日」、西側の守口市役所跡地には「イオンタウン守口(仮称)」が今冬誕生予定だ。約3.5km南西に「イオンモール鶴見緑地」、約4.5km東には「イオンモール四條畷」と「イオン」に囲まれた立地である。

 周辺の競合環境は厳しいが、≪衣≫の「アウトレット」、≪食≫にも強い「ららぽーと」で全国初の挑戦が始まった。

 

出典:三井不動産 ニュースリリース

 

「平和堂」地域とともに


 滋賀県でハトのマークと言えば、「平和堂」を思い浮かべる人は多いのではないだろうか。県外の人には、耳馴染みはないかもしれないが、県民には最も愛されているスーパーと言ってもいいだろう。

 

 1957年「靴とカバン店・平和堂」を創業した後、株式会社平和堂を設立。近畿・東海・北陸に165店(エール2店・丸善7店含む)のうち滋賀県内に83店と県下で最もチェーン展開しているスーパーへと発展した。衣食住が揃う大型ショッピングセンターの「アル・プラザ」、総合スーパーの「平和堂」、食品スーパーの「フレンドマート」と「スーパーフレンド」の看板で営業している。

 

 ここ十数年は県外にも積極的に出店している。大阪府高槻市を例に挙げると、JR高槻駅に直結する「アル・プラザ高槻」は2004年に開店した後、市内に「フレンドマート」を3店オープンしている。まず、駅前出店で認知度を高めてから小型店を集中的に出店させる。市民が、鉄道を利用する際は市内中央を走るJRや阪急電車を利用する特性がある。複数の鉄道が縦横無尽に走っていない高槻市ならではのマーケティング戦略だと感心した。

 

 この「アル・プラザ高槻」で最近変化が見られた。1階の食品売場に「ピピットセルフ」のスマホ端末が60台用意されている。商品をスキャンしながら買い物カゴに入れる仕組みで、会計の待ち時間が短縮できる。また自分のスマホでもアプリをインストールすれば利用可能だ。客にとっては、レジ待ちのストレス軽減、店舗にとってはスタッフの商品スキャンの負担軽減が期待できる。イオンやトライアルでも、セルフスキャン方式を導入する店舗が拡大しているが、平和堂も利用客の多い駅前や郊外の大型店舗では普及していきそうだ。

 

 「ポイ活」なんて言葉も生まれた昨今、大半のスーパーで導入しているポイントカードにも注目したい。平和堂の「HOPカード」は、発行枚数累計400万枚を超えており、滋賀県の人口約140万人、約58万世帯からすると、その多さがわかる。さらに、スマホ用のアプリ「モバイルHOP」の会員も約90万人。食品や住居関連のクーポンも多く発行されている。

 また、週2日ほど投函される折込広告には「HOPカード会員様なら」とお得な価格も併記されており、会員になるメリットは大きいと言える。物価高騰が叫ばれる中、少しでも安く購入できるのはありがたい。

 

《人気歌手を起用》

 2022年が創業65年ということで、平和堂のイメージソング「かけっことびっこ」を滋賀県出身の西川貴教氏(T.M.Revolution)に歌唱してもらい店内BGMに起用。昨年3〜12月の期間限定で、毎時24分頃と55分頃に西川氏の歌う平和堂の歌が流れていた。もう館内放送が聞けないと残念に思った方に朗報が飛び込んできた。2023年2月24日〜2024年3月20日まで復活するという。2月24日の折込広告に、復活の案内と「平和堂 特命○○」のYouTubeのQRコードが印字されていた。YouTubeには、西川氏が平和堂の彦根にある本社を訪れ、「特命○○」を受け取る様子が流れている。

 復活した店内BGMの放送回数は、毎時24分(一部店舗除く)だけに減っているが、プロ歌手の歌声に思わず耳を傾けてしまう。県民にとっては自然と口ずさむ耳に残るメロディーで、幼少期から平和堂で育った人は大人になっても利用し続けるのだろうと、歴史ある企業の強みを感じた。

 

《愛される理由》

 そんな平和堂は、5つのハトのお約束を掲げている。

①奉仕のハト(お客様へのサービスを第一とします)

②創造のハト(よい品を販売します)

③感謝のハト(お取引先との信用を重んじます)

④友愛のハト(みんなの幸せを築きます)

⑤平和のハト(地域社会のためにつくします) 

 

平和堂財団

 創業者の故夏原平次郎氏が、地域の方に感謝し、恩に報いるため私財を寄付し、1989年に設立。各種助成や事業を行い、地域社会の発展に寄与することを目的に活動している。

①教育事業 給付型育英奨学金(返済不要)

②文化事業

③環境事業

④児童福祉事業

 

 県内の他社スーパーが閉店した際に、自治体や商工会議所が平和堂に声を掛け、採算面の不安はありつつもオープンしたこともある。それほど、平和堂は滋賀県にとっては頼りにされている企業と言える。

 

 自店同士が300mという近さの店舗もある一方で、買い物難民にならないように店舗を構えるなど地域に愛される取り組みをしてきた。「食」を支えるだけではなく、平和堂財団の設立、地域に根差した企業だからこそ、滋賀を代表するスーパーに至ったと感じる。

 

 

出典: HEIWADO REPORT 2021

 

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