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2024年03月01日
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デジタル頭打ち時代に贈る ~アナログの「底“上げ”力」~ 第一回

2023年11月30日(木)@ WeWork 御堂筋フロンティア

 

 デジタルによるコミュニケーションが一般的となった時代。一方で「デジタル頭打ち」と言われるようになった今、伸びしろとして再び注目されるようになったのが「アナログ」と言えます。これからの決め手となるのはアナログ・リテラシー。

 そこで、読宣では、関西万博500日前となる2023年11月30日に、「アナログの底“上げ”力」というトークショーを開催。

 群雄割拠のデジタル社会で覇権奪取に欠かせない「アナログの底力」ならぬ「底“上げ”力」について、アナログ手法を知り尽くした達人と、デジタル業界を切り拓く風雲児に激論を交わしていただきました(何だかんだ盛り上がって長くなってしまったので、五回に分けてお送りします)。

 

≪登壇者プロフィール≫

笠原 滋人(株式会社 電通tempo 執行役員)

1995年、電通に入社。関西支社に配属。

新聞(地方紙)、ネット・プロモーション、店頭/リテール・プロモーション、折込メディアなど、エリアマーケティングに従事。

テレビ局で衛星メディア・ケーブルテレビ局を担当。2024年1月から現職。

 

湯尾 智顕(株式会社 CI 代表取締役社長)

事務機器などの販売営業を経て、エンジニアへ転向。
大阪のITベンチャー企業を数社経験した後、2017年に株式会社CIを設立、

代表取締役に就任。
「オンラインコミュニケーションで社会を豊かに」というビジョンのもと、リアルとオンラインを繋ぐコミュニケーションの最適化を追求。

 

撮影場所: WeWork 御堂筋フロンティア 共用エリア

 

 

<第一回:いきなり本題~結局どっちがスグレモノ?~>

 

――湯尾さんはDXを中心とした事業を展開されていて、まさに「デジタルの申し子」という印象なのですが、基本的にペーパーレスなのでしょうか。

 

湯尾)そうですね。請求書の処理もPDFですし、契約書もデジタル。でも、採用活動における会社説明の資料や展示会で出す配布物は紙=アナログで展開しています。

 採用活動は人と人なので、そういった場面では紙で渡す方が会社を知ってもらいやすく、印象に残りやすい。PDFで送っておくだけでは見てもらえない確率が高いですから。

 

――一方で、新聞折込はじめ紙媒体の広告業界で泳いでこられた笠原さんは「ゴリゴリのアナログ派」という感じなんでしょうか。

 

笠原)会社ではそう見られがちですけど、実は私どものグループはリモートワークが主体。私の場合、会社は大阪ですが、住んでいるのは京都なので、通勤1時間以上かかる。それがもったいなくて、あまり出勤していないです(笑)。

 コロナ禍をきっかけに普及したリモートワークですが、すごい利点がある。宅急便の受け取りで、妻に見つかったら何か言われそうなガジェットを買う時とか(笑)。でも、Outlookでみんなの予定を共有にすると、何か予定を入れておかないと、「ちょっとお話したいんです」と呼ばれて、パチパチに時間が埋まってお手洗いに行く暇もなくなる(笑)。それはそれでアナログの方が良かったかなと。

 

――そんなアナログのメディアに詳しい笠原さんにお伺いしたいのですが、「WEBの端末で見る情報」と「紙で受け取る広告」の訴求力や認知度、浸透力、理解力にはどれぐらいの違いがあるのでしょうか。

 

笠原)いきなり本題ですか(笑)。弊社と読宣さんとは取引関係で、私は折込チラシが専門。それで言うと、最近の若い方は折込チラシをご覧にならないかもしれない。例えば、B4やB3版のチラシで「今日は何が安い」「お肉が安い」といったスーパーの情報。B4版でだいたい50~80点ぐらい載せられるのですが、WEB広告やバナーだとPCで見ても小さいですし、スマホになると数cm×数cm程度のスペースなので、そんなにたくさんの商品を一気に載せることができないし、情報をお伝えすることができない。となると紙の方が有利。

 ただ、「拡散力」となると紙は結構面倒くさい。いろんなところに配るのが大変だったり、現物を渡さないといけないですから。一方、WEB広告だと、スクショで撮って「こんないい商品があったよ」と見せたり、リツイートできる。どっちもどっちかなと思います。

 

――逆に湯尾さんにお伺いしますが、DXを色々と推進されている中で、「ここだけはアナログにかなわない」とお感じになることは?

 

湯尾)「保存力」は圧倒的にアナログ。そう思わされる場面にしばしば出くわします。採用説明も含めて、皆さんもPDFを活用されていると思いますが、そのPDFが見られているかどうかというと、実は見てはいるがその時限りで、それを繰り返し見直すかと言うと、そうでもない。パソコンやタブレット、スマホの画面に入っているので、よほど見ようと意識しないと見ない。でも紙だと現物があって、ぱっと目に入る場所に転がっていたりするので、意外と何度も見られやすい。i Padのようなデジタルデバイスも普及してきたので、PDFで配布するのもいいとは思うが、だからといって皆さん一人一台持っているというわけでもない。そうなると、まだまだ紙の方が保存力、見られる回数、接触回数は多いのではないかと思います。

 

――お二方、今日のお持ちの台本、湯尾さんはタブレットで。

 

湯尾)折り畳みの携帯が、何年か後に流行ると便利なのですが。

 

――笠原さんはずっと紙(笑)。

 

笠原)紙とボールペンで言いたいことをチェックしながら、今、話しています。

 

~第二回へ続く~

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