【MEGAドン・キホーテ姫路広畑店オープンちらし】
(姫路地区:2018年2月16日折込・B4サイズ)

表面

裏面
2018年2月16日(金)兵庫県姫路市に西日本最大級の「MEGAドン・キホーテ姫路広畑店」がオープンした。
オープン当日に折込されたちらしはB4サイズ。ちらしには、オープン特価の商品掲載はなく、粗品引換券とオープンイベントが告知されているだけ。オープンセールチラシはWEB公開中とあり、店舗でチラシを入手する以外はQRコードを読み取って店舗のHPでちらしが見られるようになっている。西日本最大級店舗のオープンちらしとしてはインパクトがかなり弱いと感じた。
注目度が非常に高いオープンちらしを心待ちにしていた生活者は、オープンちらしを手に入れたいと思い、自然と店舗のHPへアクセスしてしまう。お店のホームページを認知させるには有効な方法だったかもしれない。大型小売店のオープンちらしとしては型破りな方法だが、今後このような広告も新しい折込広告の形として登場するようになるかもしれない。
【QRコード情報誌 KYOTO QR】
(京都地区:2018年1月19日折込・B3×2枚)

表面(1ページ)

裏面(8ページ)

中面(2・3ページ)

中面(4・5ページ)

中面(6・7ページ)
京都エリアと京都近郊を中心にしたお出かけスポットとお店を紹介する情報誌(8ページ)の折込チラシ。
一見すると広告色がほとんどなく、表面(1ページ)には家族で楽しむ春のお出かけスポットと題して6ヵ所の施設や店舗が紹介されている。また、裏面(8ページ)には飲食店、映画情報、イベント情報、プレゼント応募が掲載されていて、中面(2~7ページ)へ上手く誘導する構成になっている。
ページをめくるとトヨタ車のQRモニター募集の広告とお出かけスポットを掲載している。また、すべてにQRコードが付けられているので詳細な情報を取得したい場合は簡単にアクセス出来るようになっている。春のお出かけと自動車のミックスは、家族で出かけるシーンが想像出来て楽しい気分になれる広告である。
【奈良・北葛城 4町(上牧・王寺・広陵・河合)移住プロジェクト】
(大阪地区:2018年3月31日折込・A3サイズ)

表面(1ページ)・裏面(4ページ)

中面(2~3ページ)
奈良県北葛城郡(上牧町・王寺町・広陵町・河合町)の移住プロジェクトの折込チラシ。
大阪府や奈良県内から北葛城郡に移住した家族を紹介して北葛城郡4町に興味、関心を持ってもらう。北葛城郡に引越したニューファミリーが転居した理由と移住後の生活や感想をまとめて4町(上牧町・王寺町・広陵町・河合町)の良さを伝わりやすくしている。また、詳しい情報を得たい場合はQRコードで北葛城移住プロジェクトのサイトで詳細を見ることができる。
日本のIT環境は大幅に改善されて、総務省の「平成29年版 情報通信白書」を見るとインターネットの人口普及率(2016年)は83.5%となり、生活に欠かせないものとなった。今後、インターネットの価値創造はさらに拡大する中で折込チラシはどのように融合していけば良いのか?
新聞購読者の多くは折込広告を閲読している。折込チラシの特性として生活者は自らの意思で「広告(折込チラシ)」を見る行動を起こす。しかし、他の媒体(マス広告・インターネット広告など)は、広告とは別の物を閲覧している中に、広告が飛び込んでくる。折込チラシのような行動を起こさせる広告媒体は他にない。生活に密着した情報が豊富にあることが要因と考えるが、いつも同じようなチラシでは生活者の関心は低くなってしまう。折込広告から新しい発見や情報、新しい広告主の登場があって生活者の関心は日々高まり、折込ちらしの期待も高くなる。
2016年6月に公開された新聞折込広告効果指標データ「全国新聞総合調査(J-READ)2015年度調査」の中から“新聞折込広告を見て生活者はどのような行動につながったか”を見ると、折込ちらしを見て買い物に行った割合は「スーパー・衣料品・ホームセンター・家電量販店」で50%以上が1年以内に買い物へ行ったと回答。さらに、「外食・百貨店・食材宅配・小売り専門店・イベント」では30%以上が1年以内に買物に行った経験があることが確認できた。さらに、折込チラシを見て商品、サービスの内容をインターネットなどで調べた人は全体の23.0%となり、最も高い40代男性では27.7%となった。
現在は、スマートフォンの急速な普及でいつでも、どこに居てもインターネット検索が出来る環境にある。インターネット(スマートフォン)と融合した折込広告の新しい価値を創造することで、生活者の関心はさらに高まって到達率を高めることとなり、折込広告の利用推進に繋がる。