ステルスマーケティング(以下ステマ)とは、消費者に特定の商品やサービスについて、広告と気づかれないように宣伝したり、非営利な好評価のクチコミを装ったりする事。
消費者を欺いてバンドワゴン効果(※1)・ウィンザー効果(※2)を狙う広告・宣伝手法で、「ヤラセ」や「サクラ」などもこれに分類されます。
軍用ステルス戦闘機のように相手に気づかれないようにすることが語源とされます。
一昔前に映画などの映像の中に、目視では認識できない短時間の画像などを挿入して認知効果を刷り込むサブリミナル効果を狙う事もステルスマーケティングの一種とされます。
近年では、グルメサイトでのクチコミ操作や、企業がSNS上で影響力を持つ者に依頼して、広告であることを隠しながらネットで好意的な記事を書いてもらうといった事件が頻発しています。これらの事件の発覚により、「ステマ」の存在は認知されるようになりました。
「クチコミは信頼できる」という生活者の期待が裏切られ、真摯に情報を発信している企業や純粋なクチコミでさえもステマではないかと疑われるといった悪影響も出ています。
昨今、インフルエンサーマーケティングをやってみたいけど、ステマになってしまわないか不安な広報やマーケティングご担当者の方は多いと思います。
SNSなどで企業が発信する際にもしっかりルールを把握していないとステマになる可能性があります。
インフルエンサーマーケティングを実施したり、企業がSNSで情報を発信したりする前に、最低限以下のことには気を付けて投稿すればステマだと疑われたり、炎上したりする事を避けられるでしょう。
- 広告主について明記する。
- ハッシュタグにて、#PRなどの推奨タグを必ずつける。
(推奨タグはこちらをご参照 https://www.womj.jp/85019.html)
- インフルエンサーには依頼されているという事を隠さずに、その商品やサービスを使っていることをフォロワーに知ってもらう。
- 誤解を与えるような誇張した表現は避ける。
- 虚偽の記載や偽装はしない。
インフルエンサーマーケティングを行う上で、ステマにならないようにプロモーションを行うことは、非常に大切で重要視される事項であります。ここを疎かにしてしまうと、インフルエンサーが炎上するだけでは収まらず、企業やブランドの価値を大きく下げてしまうなどのトラブルに発展します。
ルールをきちんと理解して情報を発信していく事は大事ですので、インフルエンサーマーケティングやSNSでの情報発信にお困りごとがあれば読宣までご相談頂ければ幸いです。
※1.バンドワゴン効果とは、「時流に乗っている側」「政党や主義などで人気のある側」だと人々に認識されることによって、さらに人が集まったり、人気や支持が加速する状況が作り出されることを意味します。 バンド(band)とは、楽団/音楽を演奏する団隊 という意味です。
※2.ウィンザー効果とは、ある事柄について当事者が自ら発信する情報よりも、他者を介して発信された情報の方が、信頼性を獲得しやすいとする心理効果です。
【資料参照元】
■ウィキペディア
■かんでんCSフォーラム
■日本経営心理士協会
■WOMJガイドライン
ボビー