2018年12月4日(火)、我が家の新聞にコープこうべが展開する「クレリ」のチラシが折り込まれた。クレリは葬儀サービスの会社であり、コープこうべの本社がある東灘区民としては馴染みが深い。
では、何故そのチラシが目に止まったのかと言うと、私の父親が尼崎市の施設におり、来年3月には93歳になるため、そろそろ準備を始めないとと思ったからである。父は、地元で母を看取ってからは鹿児島県枕崎市に移り、身体を悪くして埼玉県に暮らす姉が引き取り同居していたが、その姉から2017年秋に「父親と折り合いが悪く、もう同居は勘弁して欲しい」と言うS・O・Sがあり、2018年正月から私が神戸で面倒を見ることになった。と言っても、ウチは家族3人で暮らすのがやっとな間取りの為、比較的安価でサービスが良い老人ホームを尼崎市内に見つけ、2018年正月からそちらで生活して貰っている。
そんな父は来年93歳になる。今のところ「要介護1」であり、健康面で不安は無い。それでも93歳の翁なので、いつか来る「その日」を考えざるを得ない。そんな時にクレリのチラシが折り込まれ、私は資料が欲しいとメールを投げた。
6日に資料が届き、パンフレットを読むと、一般的に言う「法要」があるシンプルプランが27万円とあり、さらに安価で、「納棺」のあと「出棺」、「火葬」で終了と言うセルフプランが17万円とあった。父は無宗教のため、ずっと以前から葬式不要論者。そこはブレていないので、このシンプルプランは気に入るだろうと思い、すぐに入会金1万円を振り込もうと思った。つまり、ニーズと広告のタイミングが最も良い形でハマった例と言えよう。
さて、親と同居、または近くのホーム等で引き取り、近しい距離感で生活している50代の人間にとっては、近い将来に葬儀サービスを使うと言うニーズがある。クレリはそういった世代に向けた広告を打つに当たり、コープこうべのブランドが浸透しているエリアとして「住吉駅」を利用する地域に対して折込チラシの広告を展開した事で、私と言う見込み客を1件獲得できたことになる。
葬儀サービスを告知するに当たっては、「ウオンツ=ご臨終の時」となり、葬儀社を選択する余地はほぼないが、今回のように残される家族世代に対してなら事態がウオンツになる前、つまりニーズ(高齢な親が元気な間)の時点で場所・サービス・ブランドなどを適格に訴求できる可能性があり、最も適した媒体の一つとして「折込広告」と言う選択肢があると思う。
francis