京都配送センター リニューアル工事終了のご案内


 京都配送センターのリニューアル工事が、2023年2月末日で無事終了しました。

工事期間中は、ご迷惑やご不便をお掛けいたしました。ご協力頂き誠にありがとうございました。

 

 つきましては、工事期間中に滋賀配送センター・大阪配送センターへご納品いただいていました京都エリアの折込チラシは、

3月1日より従前通り読宣京都配送センターへご納品くださいますようお願い致します。引き続きご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 

 

敬具

 

 

 

京都配送センターでの荷受け開始日・・・2023年3月1日(水)より

 

京都配送センター・・・〒614-8172 京都府八幡市上津屋林61

            TEL 075-983-2166  FAX 075-983-2261

 

 

 

以上

3月3日金曜日  マイナビ就職EXPO 大阪会場 出展のご案内


株式会社読宣は、3月3日金曜日 マイナビ就職EXPO 大阪会場に出展を致します。

当日ブースでは、当社の説明はもちろん、採用情報など様々なことをお話しさせていただく予定です。

みなさまのご訪問をお待ちしております。

 

マイナビ2024

ららぽーと堺 関西4店舗目


 ブラックフライデー商戦に間に合うように「ららぽーと堺」が昨年11月8日にオープンした。出店に選んだ場所は、堺市内で最も人口が少なく、田畑も広がる美原区。国道309号線に面し、阪和自動車道の美原北ICや美原南ICが至近に位置しており、奈良方面からのアクセスも良い。1年4ヵ月前に現地を訪れた際は、まだ更地の状態であったのが、これほどの大型商業施設が短期間で完成したことに感心してしまった。

 

 尼崎、EXPOCITY(吹田)、和泉に次ぐ関西4店舗目。「ららぽーと和泉」から北東へ約16kmという位置関係。これらの店舗よりも敷地面積は狭いが、店舗面積では引けを取らない。

 テナントは関西初33店舗を含む212店舗からなり、ヤマダ電機、ユニクロ、ジーユー、H&Mもある。そして、メディアでも取り上げられている家具のリビングハウスやクラッシュゲートがあることにテンションが上がった。

 「Moff animal cafe」は、ハムスター、モルモット、カピバラ、ひよこ、フクロウ、ナマケモノ、リクガメ、イグアナ、ヘビなど40種類の小動物に触れ合え、餌やり体験もできる。近隣の商業施設では見かけないショップだ。

 

  体験型店舗を売りにしている施設中央には、音楽やスポーツイベントを開催できる「ファンスタクロススタジアム」と呼ばれる3層吹き抜けの空間がある。そこには、542インチの大型LEDパネルとステージを囲むように飲食できるショップが脇を固める。

 飲食店は各フロアに分散しており、密を避ける工夫がされている。3階フードコートの単価は、1,000円~2,000円と決して安くはないという印象だが、SC初・堺市初の店も多い。メニューを見るとどれも美味しそうなので、フードコートと侮ることなかれ。フードコートの一部には、靴を脱げる間仕切り空間もあり、子ども連れでも安心してご飯を食べられる。また、コワーキングスペースには建設前の発掘調査で見つかった約1250年前の土師器や瓦を展示している。フロアマップに掲載されていないので、是非実物を見て地域の歴史を感じてみてはどうか。

 

《ロピアも出店》

 大型商業施設は、来店頻度を高める為に食品スーパーを誘致することが多いが、当施設が誘致したのは「ロピア」だ。2020年9月に関西初進出を果たしてから気が付けば13店目かという驚きと、関西での知名度も高くなっていると感じている。関西での既存店は、全てスーパーやホームセンター、家電量販店などの居抜き物件であったが、今回は初の新築物件である。入口付近が迷路のようなレイアウトなのが、特徴の一つとも言えるが、こちらの店舗も同様の造りでワクワク感がある。他社スーパーにあまり見られない二つ目の特徴としては、精肉は肉屋前身のロピアの品だが、野菜や魚は専門店がインショップしている形態だ。来店客が多く、商品の回転も早いので、生鮮はいつも新鮮な印象だ。

 

《大型商業施設の激戦地》

 当施設向かいには2021年9月に開店したばかりの「ビバモール美原南インター」がある。核店舗は、ホームセンターのビバホーム。万代やエディオンの他にも衣料品専門店もテナントとして入る。オープン時は、駐車場に入庫するのに1時間以上かかったほどの混雑ぶりであった。

 そして、大和川以南には「イオンモール堺鉄砲町」「イオンモール堺北花田」「セブンパーク天美」などの大型商業施設が立地している。「イオンモール堺北花田」内にあった阪急百貨店跡地には、生鮮品を扱う大型の無印良品が2018年に加わった。地場の野菜や魚を取り揃えており、人気が高く、集客力も高い。

 さらに、今秋には開業延期になっているイオンタウン松原(仮称)も誕生予定だ。競合施設といかに差別化ができ、地域の人にも愛されているかが生き残る鍵となりそうだ。

 

《三井不動産 ららぽーと・アウトレットパークの進化は止まらない》

 「三井アウトレットパークマリンピア神戸」は建て替えの為、1月15日で一時閉館し、2024年開業予定。そして、「三井アウトレットパーク大阪鶴見」は3月12日に閉館し、「三井ショッピングパークららぽーと門真&三井アウトレットパーク大阪門真」として日本初の「ららぽーと」と「アウトレット」の複合施設となり今春に開業予定だ。「ららぽーと堺」は最寄り駅の南海電車初芝駅からノンストップバスでも15分かかるが、門真の新店舗は徒歩圏内なので、自動車以外の来店も見込めそうだ。こちらの施設ついてもコラムで紹介するので、桜が咲く頃までしばしお待ちを。

 

イオンスタイル東淀川 お披露目


 「イオンスタイル東淀川」は、いい夫婦の日(11月22日)のグランドオープンに先駆けて11月16日から地域住民向けにお披露目していた。直営売場面積約8,813㎡と専門店10店からなる大型店舗で、駐車場は平面・3階・屋上計389台を完備している。

 

 プレオープン初日に来店した際に客の多さに驚いた。1階食品売場では、物価高騰の影響か、広告の品を目掛けて猪突猛進していた。

 入口付近の果物には、糖度が記載されたPOPが設置されており、消費者目線という印象。魚・肉・惣菜コーナーの調理場は壁面がガラス張りで作業過程が見えるため衛生面での安心感がある。惣菜は、デパ地下のような量り売りでも提供しており、フードロスにも配慮してなのか、顧客ニーズに細かく対応している。商品を陳列している棚は低く、開放感があるつくりは、近頃オープンする食品スーパーのトレンドなのかもしれない。

 

 1階の1/3ほど占める日用消耗品・化粧品・薬売場。イオンモールで見かける自転車専門店の「AEON BIKE」や世界の食品専門店の「カフェランテ」、日本・世界各国の酒を取り揃える「イオンリカー」もここにはある。一服できる「タリーズコーヒー」は、近くに喫茶店が少ないので憩いの場になりそうだ。

 

 2階のエスカレーター近くにある衣料品売場は、色ごとに綺麗に折り畳まれ、棚に高く積み上げられ、色を意識した見せる売り方だ。その一角には、高級ブランドの鞄や財布が販売してあり、他のイオンではあまり見かけない光景で驚いた。他にも寝具・収納ケース・家電などの住宅関連商品も取り揃えてあるのでワンストップショッピングができる。

 

 衣料品や家具専門店の台頭により、食品に特化するスーパーが多くなる一方で、服や生活用品も扱う昔のジャスコを彷彿させるような商品構成だ。そこには、近隣にあったGMSのイズミヤ上新庄店が2021年8月に閉店したことが影響していると考える。閉店する店舗がある一方で、フレンドマートかみしんプラザ店(2016年)、ライフ東淡路店(2015年)・ライフ西淡路店(2018年)、バロー淡路店(2019年)、サンディだいどう豊里店(2020年)と開店する店も多く、イオンの参入でさらに競争が激化しそうだ。新規出店も多い東淀川区はスーパーの激戦区だが、衣料品を直営で扱っている店があまり多くない。そこにイオンは商機を見出したのだろう。イオンモールほどの大型店舗ではないが、地域の声に応えるつくりとなっているのではないだろうか。

 

《注目ポイント》

 買物環境向上の取り組みとしては、レジ待ち解消アイテムのレジゴー端末が120台と、イオン他店を圧倒する台数であった。さらに、店内のAIカメラは接客を必要としている客をAIが検知し、従業員に知らせる機能があるそうだ。

 イオン以外には、眼鏡店、美容室、歯科医院、外食などの専門店が入る。「サイゼリア」の店頭には、人気のミラノ風ドリアの冷凍食品がショーケースで販売されており、思わず立ち止まってしまった。コロナで苦境の外食産業の中食への推進が増えているのだろうか。

 

《変化する東淀川区》

 区内には10もの駅があり、中でも阪急電車淡路駅・上新庄駅を中心に商業が盛んだ。2006年には、大阪メトロ井高野駅・瑞光四丁目駅・だいどう豊里駅、2019年にJR淡路駅と新駅ができるほど需要がある地域と言える。さらに30年以上前から構想のあった阪急淡路駅周辺の高架化工事も2031年度に完成予定である。淡路駅から西側エリアは迂回を余儀なくされていたが、あと約9年の辛抱だ。高架化が完成したら、利便性が増し、さらに人の動きが活性化しそうだ。

 

出典:イオンリーテルニュースリリース

 

京都配送センター リニューアル工事のご案内


 京都配送センターのリニューアル工事を行うことになりました。工事期間中、京都配送センターは閉鎖となりますので、滋賀配送センターにおいて対応させていただきます。

 

 つきましては、下記の工事期間中は滋賀配送センターへご納品くださいますようお願い致します。詳細は、営業担当までお問い合わせください。

ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 

リニューアル工事期間・・・2023年1月10日(火)~3月中頃までの約2ヶ月間

工事期間中の納品先 ・・・読宣滋賀配送センター

             〒520-2134 滋賀県大津市瀬田5-31-7

             TEL 077-545-0193  FAX 077-545-1993

 

以上

ステルスマーケティングとインフルエンサーマーケティング


 ステルスマーケティング(以下ステマ)とは、消費者に特定の商品やサービスについて、広告と気づかれないように宣伝したり、非営利な好評価のクチコミを装ったりする事。

消費者を欺いてバンドワゴン効果(※1)・ウィンザー効果(※2)を狙う広告・宣伝手法で、「ヤラセ」や「サクラ」などもこれに分類されます。

軍用ステルス戦闘機のように相手に気づかれないようにすることが語源とされます。

一昔前に映画などの映像の中に、目視では認識できない短時間の画像などを挿入して認知効果を刷り込むサブリミナル効果を狙う事もステルスマーケティングの一種とされます。

 

 近年では、グルメサイトでのクチコミ操作や、企業がSNS上で影響力を持つ者に依頼して、広告であることを隠しながらネットで好意的な記事を書いてもらうといった事件が頻発しています。これらの事件の発覚により、「ステマ」の存在は認知されるようになりました。

「クチコミは信頼できる」という生活者の期待が裏切られ、真摯に情報を発信している企業や純粋なクチコミでさえもステマではないかと疑われるといった悪影響も出ています。

 

 昨今、インフルエンサーマーケティングをやってみたいけど、ステマになってしまわないか不安な広報やマーケティングご担当者の方は多いと思います。

SNSなどで企業が発信する際にもしっかりルールを把握していないとステマになる可能性があります。

 

 インフルエンサーマーケティングを実施したり、企業がSNSで情報を発信したりする前に、最低限以下のことには気を付けて投稿すればステマだと疑われたり、炎上したりする事を避けられるでしょう。

 

  • 広告主について明記する。
  • ハッシュタグにて、#PRなどの推奨タグを必ずつける。

(推奨タグはこちらをご参照 https://www.womj.jp/85019.html

  • インフルエンサーには依頼されているという事を隠さずに、その商品やサービスを使っていることをフォロワーに知ってもらう。
  • 誤解を与えるような誇張した表現は避ける。
  • 虚偽の記載や偽装はしない。

 

 インフルエンサーマーケティングを行う上で、ステマにならないようにプロモーションを行うことは、非常に大切で重要視される事項であります。ここを疎かにしてしまうと、インフルエンサーが炎上するだけでは収まらず、企業やブランドの価値を大きく下げてしまうなどのトラブルに発展します。

ルールをきちんと理解して情報を発信していく事は大事ですので、インフルエンサーマーケティングやSNSでの情報発信にお困りごとがあれば読宣までご相談頂ければ幸いです。

 

※1.バンドワゴン効果とは、「時流に乗っている側」「政党や主義などで人気のある側」だと人々に認識されることによって、さらに人が集まったり、人気や支持が加速する状況が作り出されることを意味します。 バンド(band)とは、楽団/音楽を演奏する団隊 という意味です。

※2.ウィンザー効果とは、ある事柄について当事者が自ら発信する情報よりも、他者を介して発信された情報の方が、信頼性を獲得しやすいとする心理効果です。

 

【資料参照元】

■ウィキペディア

■かんでんCSフォーラム

■日本経営心理士協会

■WOMJガイドライン

ボビー

「驚安の殿堂 ドン・キホーテ京橋店」が2022年11月18日京橋駅近くに開店!


 ニュースを見てふと思い出したのが今年春の「がっちりマンデー!!」。

 ドン・キホーテが取り上げられていた。

 印象的だったのは安田隆夫創業会長が書き上げたという「源流」という名の企業理念集

(120ページもの冊子)。その中には「現場に大胆な権限移譲をはかり、常に適材適所を見直す」「成功の最大の要因はスピード」などが記されている。

 

 

 また、「源流」の中には上司編や部下編などがあり、具体的には本部が各店を見て回る「臨店」では幹部の大名行列(は威圧を与えるだけなので)NG、上司編では「威張るな」、部下編では「自分の意見をはっきり述べよ」といったもの。そのポジションにおける「在り方」を示している。

 ドン・キホーテ独自のPOPや絵文字、キャラクターの「ドンペン君」、ユニークなBGMなど現場からの発案に溢れている。

 さらにドン・キホーテのプライベートブランドの開発責任者は「いかなる時も主語の転換を心がけ、相手の立場で発想せよ」という言葉を大切にしているという。それは「自分だけの思いだとお客様にはどうしても伝わらない」・「我々の環境とお客様の買う環境は違うので、お客様の立場になって考えたのかどうか、という確認を心がけている」ということ。

 「源流」を書き上げられた創業会長の思いもすごいが、社内にしっかり伝え、身につけさせていく力もすごい。どの企業にも、どの仕事にも「思い、伝え、動き、浸透させ、全員が実践する」ことが成功の要因だということだろう。

 

 こんな本が出ていることを知った。

「安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生」安川隆夫(文春新書)。

26期連続増収増益という前代未聞の偉業を成し遂げたドン・キホーテ。だが、創業者、安田隆夫の人生はまさに失敗と苦難の連続だった。「逆張り」「権限委譲」「夜の市場」をキーワードにのし上がった男の波乱万丈の一代記!と脚注(2015年発売時)にあった。

 

2023年春卒業生対象 正社員募集


2023年春卒業生を対象にした正社員募集を始めました。随時、Web会社説明会、面接試験等を行っています。

 

ご応募は採用情報(新卒採用情報)をご確認ください。

新聞折込広告大賞 2022 ダブル受賞


 一般社団法人日本新聞折込広告業協会(J-NOA)が11月11日に発表した「J-NOA新聞折込広告大賞」で、読宣が企画した新聞折込広告2点がそれぞれ「特別賞」と「ブロック賞(近畿)」を受賞しました。  「新聞折込広告大賞」は、新聞折込広告が持つ新たな可能性と未来を拓く媒体価値の創造を目的に創設されました。第1回となる今回は2021年8月から22年7月までに国内の新聞に折り込まれた新聞折込広告を対象に応募作品を審査、入賞作品14点が選出されました。

 

 

◆ 麺のコシをワイドに

 特別賞を受賞したのは、「明日7月11日は『ラーメンの日』(そして今日7月10日は参議院選挙の投票日)」(株式会社ブルーストーク)。A2サイズ、観音開きという特殊な形状、デザインを採用、ワイド版を縦長に利用して麺そのもののツヤの良さとコシの強さを表現しました。

 

 

◆ 新聞折込広告で救急箱チェック  

 ブロック賞(近畿)は「『紙上』健康フェスタ(おくすり啓発)」(株式会社笹川薬局)コロナ禍で開催できなくなった健康啓発セミナーに代えて、保存版の「救急箱チェック表」や「おくすりクイズ」をコンテンツに新聞折込広告に仕上げました。

「黒い」新聞折込チラシ
~ブラックフライデー~


 11月。 半年ぶりにネクタイに手を伸ばすこの時期、ちょうど1年前に扱った新聞折込チラシに視線を落とす。

 イオン、洋服の青山、ドン.キホーテ、エディオン、関西スーパー・・・。

 ふだんなら、購買力をかきたてる赤や発色のいい黄色が目立つチラシが、この時期は、「黒い」のだ。シックな黒基調のデザインに一変する。

 

 理由は、ブラックフライデー。今年は11月25日。

 

 米国で感謝祭(11月第4木曜日)翌日にあたる金曜日をいい、この日に年末商戦がスタートする。買い物客が殺到し、小売店が繁盛するため、「黒字の金曜日」になる、というのが由来だ。

 国内では、2016年にイオンが先駆けたとされる。当初は11月末だけのイベントだったと記憶しているが、ここ数年は参加企業が広がり、売り出し期間も1週間程度に延びている。

 

ブラックフライデーと紙面に記載していなくても、黒基調のデザインが多く見受けられた。「黒い」チラシは、黒字成就の願いをかけた、縁起のいい配色というわけだ。

 

以下は、2021年に北摂の新聞販売店に折込されていた関連広告だ。

 

 

【折込日、広告主名、サイズ】

11月16日(火)折込 

・ジャパン(B5)    ・スギドラッグ(B5)

 

11月17日(水)折込

・カインズ(B3)

 

11月18日(木)折込

・フレッシュバザール(B4)

 

11月19日(金)折込

・イオン専門店街(B4) ・洋服の青山(B4)

・ケーズデンキ(B4)  ・シュープラザ(B4)

・ドン.キホーテ(B3)

 

11月20日(土)折込

・エディオン(B4)   ・AOKI(B4)

・auショップ(B3)

 

11月22日(月)折込

・関西スーパー(B2)  ・サンドラッグ(B3)

 

11月24日(水)折込

・パレット(B4)    ・サンドラッグ(B3)

 

11月26日(金)折込

・KOHYO(B3)   ・しまむら(B4)

 

11月27日(土)折込

・AOKI(B4)

 

【2021年ブラックフライデー売り出し期間】

・ららぽーと11月11日〜28日

・イオン11月19日〜28日

・アマゾン11月26日〜12月2日

 

 

 ところで、ブラックフライデーと聞いて、ここしばらく耳にしていなかったプレミアムフライデーのことを思い出した。2017年2月から始まり、毎月最後の金曜日に退社時間を早くして、個人消費を喚起するキャンペーンだ。アフターファイブを満喫しようみたいな企画で、始まった当初は量販店が大々的に企画を打ち出していた。政府と経済界が発信してスタートしたが、開始2年ほどで自然消滅した感があり、理想と現実が如実に現れたと言える。イベント・キャンペーンを定着させることの難しさを痛感した。しかし、ブラックフライデーは参加企業も増えているので、日本でも定着していきそうだ。物価高騰が叫ばれる昨今、セールという言葉が好きな人には、待ちに待った11月と言えそうだ。

 

みのおキューズモール
〜無印良品 出店〜


 9月16日、みのおキューズモールが無印良品を新たに迎えリニューアルオープンした。国道171号線と国道423号線(新御堂筋線)が交差する至近に位置する当施設は、シネコンやスポーツジムなどのWEST棟、食料品・日用品・家電量販店などのCENTER棟、専門量販店が集まったEAST棟からなる。敷地内には、小川が流れ、遊具のある広場には犬を連れている人も多く、買い物だけでなく、憩いの場にもなっている。2階案内所には、箕面大滝など市内の観光スポットを紹介する「箕面情報MAP みのお〜る」の大型パネルもあり、地域密着型の商業施設という印象を受けた。

 

 CENTER棟の核となる食品スーパーは、カルフール箕面、イオン箕面店、イオンスタイル箕面と変遷を遂げ現在に至る。カルフール時に来店したことは無かったが、イオン箕面店の時代から専門店の入れ替えは繰り返されていた。商業施設名が、「箕面マーケットパーク ヴィソラ」から「キューズモール」へ変わり、ジョーシン(2020年5月)、今回の無印良品と大型店を誘致している。

 

 

 さて、今回注目したいのは無印良品だ。スポーツDEPO(2022年2月閉店)跡地に、箕面市初出店を果たした。売場面積は約3,600㎡と、今年4月に開店した南千里アネックス店よりも狭いものの大型店舗のカテゴリーと言える。

 

 みのおキューズモール店は、他の無印良品とは異なりキャンプ用品を押し出している。昨今のアウトドアブームと自然豊かな箕面市が相まって、キャンプグッズを西日本で初めて展開した。さらに「無印良品の小屋」は全国初の屋内展示。同施設は、ワンコ連れが多いこともあり、全国初となるペット同伴可能な店舗で、ペットシーツが装着できるレジカートが準備されている。

 

 生鮮食品の取り扱いは無いが、他店では売り切れ必死の冷凍食品のキンパをはじめとする「のりまきシリーズ」は、来店時は豊富に陳列されていた。また、無印良品で私が初めて見かけた取り組みとしては、約100g約400円のお菓子の量り売り、そこには子どもの笑顔が見られた。

 さらに、店内を見渡すと、肌着売場には2畳ほどの広さに枝のある綿が敷き詰められ、「綿はオーガニックコットンです。」という広告。肌にも良さそうな印象を持てた。本コーナーには、古紙になるはずだった絵本が税込100円から販売しており、SDGsに配慮している企業だと感じた。

 

 無印良品と言えば、堺北花田(2018年3月開店・阪急北花田店跡地)や山科(2019年11月開店・大丸山科跡地)のように百貨店跡地に生鮮食品を扱う大型店の出店が相次いだ。両店は、百貨店時代を上回る客数と言っても過言ではないかもしれない。

 そして、9月30日には500円以下の日用品や消耗品を中心に集めた新業態「無印良品500」を東京にオープンさせた。まず、2023年2月末までに都心部を中心に30店舗、その後年間20店舗ペースで出店を計画しているそうだ。「ムジラー」なんて言葉を耳にしてから約30年。100円均一ショップが今ほど盛んでない時代から、100円以下で文房具が購入できた無印良品は学生からも支持されていた。今月だけでも、大阪に2店、兵庫に3店出店予定と、まだまだ進化する無印良品から目を離せない。

 

 

参考資料 良品計画ホームページ

 

 

『みのおキューズモール 周辺環境』

開業が延期になっている北大阪急行への期待は大きく、2023年度末に千里中央駅から北へ2.5km延伸されると発着駅の箕面萱野駅(仮称)とキューズモールは直結する。この地域の住民が駅を利用する際は、阪急箕面駅や北千里駅、北大阪急行千里中央駅までバス等で迂回していたのが、開通後は梅田まで直通24分で利用できるようになる。当施設には自動車での来店が多く、週末型の店舗となっていたが、延伸後は曜日分散型の店舗となり、人流に変化が見られそうだ。

 そして、もう一つ新設される箕面船場阪大前駅(仮称)付近には、2020年4月に大阪大学箕面キャンパスが開校し、市立船場図書館、市立文化芸能劇場も新たに建てられ、大型マンションの建設も進められている。

 

売らない百貨店?!


 その名の通り、展示はしているが売らない店だ。以前から、売らない百貨店という言葉を耳にしたことはあったが、ついに関西にも来たかと衝撃が走った。この事を知るきっかけとなったのは、8月25日付の読売新聞。体験型ストアを運営する「b8ta(ベータ)」について掲載されており、注目度の高さを感じた。

 

 b8taは、2015年にシリコンバレーに1号店がオープンし、2020年東京にも進出を果たした。販売を目的とせず、展示品を体験してもらい、購入したい人はオンラインで注文して、自宅に配送する仕組みだ。店内に設置したAIカメラから来店者の行動分析データを取得してマーケティングデータを提供しているそうだ。

 

 

 b8taが出店する阪急百貨店うめだ本店のイベントスペースには、軽の電気自動車(日産)2台をはじめ、コマツのミニショベルカーといった大型商品が展示されていた。他には、野球打者目線用のVRゴーグル、原付バイクと自転車が1台で切り替えられる代物、化粧品・美容器具、ダイズライス(米のような見た目の大豆食品)、タブレット端末を接続して使用できるキーボード、ビールサーバー、キャッシュレスに対応した指輪、機能性マスク、香水など19点が並ぶ。

 

 それでは、私が気になった商品を2点紹介しよう。まず、「V-BALLER」という商品だ。野球打者目線用の VRゴーグルを装着してセンサーの付いたバットをスイングするというもので、プロ選手の投球を体験できる。データ化もできるので、客観視してパフォーマンスの向上に役立てられる。バッティングセンターや体を動かして遊ぶ家庭用ゲーム器具とは、臨場感が全然違う。球速MAX137キロだが、今後改良していくそうだ。支払い方法は、流行り言葉のサブスクで定額制だ。プロ球団も導入しており、部活など大人数でシェアできる。また、密かに練習したい人にもオススメだ。

 

 2点目は、乗り物メーカー「glafit」が手掛ける、原付バイクと自転車が1台でチェンジできる日本初認定のハイブリッドバイクだ。原付モードは電気による稼働で、1回の充電3時間で電気代約12円、34キロ走行可能。1台約20万円だが、原付と自転車を2台所有しなくて済むのは魅力的だ。第一種原動機付自転車扱いなので、自転車モードでも常時ヘルメット着用と免許携帯は必須、車道走行となっている。

 これらは、クラウドファンディングサービスに出品していたり、ニュースで取り上げられたりしていた商品が目立った。このように初めて開発され、実際に試してみないとわからない商品を知ってもらうには良い手法だと感じた。

 

 

 家具や家電メーカーのショールームというのは存在するが、あくまでもその場でも販売が目的だ。商売は、売ってなんぼという概念が覆された。数年前までは、考えられない手法であろう。仮に、計画があったとしても、実践するハードルが高かったと想像する。そこには、インターネット通販の台頭、コロナ不況、リアル店舗での販売苦境が伺える。

 

 催事を行った阪急百貨店があるJR大阪駅周辺には、阪神百貨店や大丸、大型商業施設のルクア・ルクアイーレ、グランフロントなどが立地する激戦地だ。そこで、顧客満足度百貨店部門6年連続1位(公益財団法人日本生産性本部・サービス産業生産性協議会調べ)の阪急百貨店がいち早く、「売らない店」を仕掛けた。

 今回のイベントで展示していた商品の中には、衣類が無かった。インターネット通販で衣料品を購入する人は多いと思うが、実際に試着できないので不安を抱く人は多いと感じる。1着数万円するようなブランド衣料も売らない、試着だけ可能な店舗があれば、結果として通販の売上も伸長するのではないか。現時点でも、衣料品通販の台頭でリアル店舗がショールーム化していると思う節はあるが、試着したら買わないと悪いと思ってしまうので、最初から「売らない店」としていてくれたら、私みたいな小心者には受けると感じていた。常設で衣料品や靴の売らない店ができれば、利用者を見込めるのではないかと感じるし、できて欲しいと切望している。

 

 

参考資料 b8ta企業ホームページ、㈱NTTデータ紹介資料、glafit㈱紹介資料、読売新聞2022年8月25日付

 

正社員(広告営業・WEBマーケティング・新規事業の企画提案)を募集します。


エリア戦略に特化した広告会社で、スキルと経験を生かしてみませんか。

 

「即戦力」と「突破力」のある人 求めます。

 

ご応募は採用情報(キャリア採用情報)をご確認ください。

駆けつけジョッシー!とは??


ヨミレター(新聞無購読層にチラシをお届けするサービス)のカバー紙をもっと楽しくしたい!そんな熱い思いの女子社員メンバーたちが集まり、結成されて作ったものが「Jossee(ジョッシー)」です!

 

Jossee編集部の私たちがクライアント様に取材を行い、その内容をかわいく、おもしろく、受け取ったお客様が共感して読みたくなる、そんな紙面となるように全力で制作しています。

 

そんな「駆けつけジョッシー!」の紹介ページを作成いたしました。

企画内容やJossee編集部のメンバー紹介に加え、バックナンバーも見ることができます。

 

ぜひ見てみてください♡

 

 

2022年8月 Jossee編集部のメンバーより

イベントカレンダー2022年9月・10月をアップしました


日傘男子


 日傘男子という言葉を耳にするようになったのもここ数年ではないか。年々、日傘を差している男性を見かけることが増えた。

今年の梅雨明けは統計史上最速の6月28日。6月後半から特に暑く、熱中症による緊急搬送も増えた。この暑さに負け、6月26日に某大手通販サイトで日傘を初めて購入した。男性用日傘のバリエーションも増えており、購入時の在庫は十分にあったが、購入した商品は一週間後には完売していた。やはり、この暑さでカートに入れた人が多かったと言える。量販店でも同様に、今年は男性用日傘が売れていると店員さんは言っており、在庫も少なかった。

 

 私が購入したのは、遮光100%カットの晴雨兼用の折り畳み式日傘だ。日光が直接頭に当たらないので汗をかく量も減った実感だ。暑さ指数(WBGT)が低減するという効果もあり、日陰を歩いているイメージだ。欲を言えば、傘の直径が広いと腕にあたる光量も遮られると感じた。

 

 以前から、日傘=女性という世の中の風潮は時代遅れだと感じていた。この固定観念があると、日傘を差したくても周りの目を気にして使用できない男性は多いと思う。使い始めた頃は、日傘を差していると他者の視線が気になったが、数回使用していると気にもならなくなる。逆に今では、どうぞ見て下さいという感じだ。

 

固定観念・風潮が変化した例を挙げてみる。

・[眼鏡]=視力が悪い人がする。パソコン用ブルーライトカット眼鏡の誕生で考え方が一気に変わった。今では、ブルーライトカットの眼鏡がないとパソコンを使えないほどになってしまっている。

 

・[スーツ]=リュックNG。最近は、スーツでリュックを背負っている人をよく見かける。シワがいく難点はあるが、両手が空くので私もリュックを使用している。コロナ禍によるテレワークの普及により、ノートパソコンを持ち歩く人が増えた事もあり、リュック需要も増したと考える。

 

・[ランドセル]=背負うもの。ではなく、キャスターを付けて転がすという発想。あの小さい体に何冊も教科書を背負い込んでいたと思うと、振り返るとしんどかった思い出だ。それを当事者である小学生が中心となり、アイデアを出し企業とタッグを組み商品化したそうだ。

 

 このような固定観念や風潮は頭をかたくするし、ちょっとしたきっかけでこれらは変わると考える。話は日傘に戻るが、メディア・SNSで男性有名人が「日傘男子」を発信したら一気に広まると感じている。弊社でも、そんな発信のお手伝いができればと日々模索しているし、ビジネスチャンスとも捉えている。男性だけではなく、通学時にも日傘を差している子どもも見かけるほどなので、老若男女問わず普及できるアイテムと言える。

 

 日傘は、片手が塞がり荷物も増える、折り畳み式だと畳むのが面倒臭いといったマイナス面はあるが、熱中症対策、紫外線カットによる皮膚・頭皮への影響減などプラス要素を考えると使用する価値はあるのではないか。気象庁発表の平均気温は、過去100年で見ると変動はあるものの確実に上昇している。まだ2ヵ月以上は暑い日が続くので、まだ持っていない方はご検討を。

「日傘男子」は2013年に新語・流行語大賞にノミネートされていたが、大賞を受賞していなかった。「日傘男子」が広辞苑に載る未来も近いのでは…

 

 

コンテンツを育てる


 たまたま休みの日に「Amazonプライムビデオ」を観ていると、オススメに「SPY×FAMILY」(以下スパイファミリー)というアニメが出てきた。面白いという噂は各方面で耳にしていたので自分の中のハードルを高くしたまま1話目を視聴してみたら、これがもう自分の中で大ヒット。1話では飽き足りずその日のうちに、今アップされている全話を視聴し、それでも続きが知りたいので、連載されている「少年ジャンプ+」というアプリをダウンロードし、1週間で現在連載中の62話をイッキ見してしまった。

 

 話の内容は、冷戦状態の東国と西国を暗躍するスパイという設定のコードネーム「黄昏(たそがれ)」が任務を達成する為、孤児院の身寄りのない子・少女アーニャを養子にするところから物語はスタートするわけであるが、完全に別世界のフィクションであるため難しくなりがちな設定の説明が、最初の第1話で簡潔にまとまっていることに感動した。さらにジャンプのヒット作品の王道である「友情・努力・勝利」が随所にちりばめられているところは流石ジャンプといったところか。ちなみにこのスパイファミリーは、あの週刊少年ジャンプを発刊する集英社の漫画であるが、前述のとおり最新話は「少年ジャンプ+」というアプリで配信されており、週刊誌等では連載されていない。もちろん数か月後に単行本として紙媒体で発行されるが、最新話はアプリがないと読むことができない。

 

 さて、出版不況といわれて久しい。書店の数や新聞の発行部数は右肩下がりで減り続けているが、集英社にとっても例外ではなく、主力の「ジャンプ」の発行部数は全盛期の半分以下に激減してしまっている。それなのに集英社は2021年決算で過去最高の売上高や純利益を記録しており、特にデジタル分野や物販等利益率の高い売上高が好調に推移している。では具体的にデジタル分野や物販の売上をどのようにして伸ばしているのだろうか。

 

 実は「スパイファミリー」が配信されている「少年ジャンプ+」は、1回限り全話閲覧無料という仕様になっている。つまり、立ち読み感覚で漫画を読む分には無料、というわけだ。漫画を全話配信無料にするとはかなり思い切ったことをしているが、そうすることでファン化が促され、電子版のコミックスや単行本、グッズ販売等といった利益率の高い売上を伸ばしているのではないかと思われる。目先の売上を狙うのではなく、スパイファミリーというコンテンツをまずは知ってもらい、そこで面白さを感じてもらった上で囲い込む。WEBを駆使してコンテンツを大きく育てた上で長期的な利益を狙うという戦略が完成しているように感じた。

 

 経済産業省が監修している最新の「デジタルコンテンツ白書2021」では、ネットワークを通じたデジタルコンテンツ市場が、調査開始以来、最大規模を更新した。コロナ禍で市場規模は前年対比でマイナス成長になったものの、逆にコンテンツのネットワークシフトが進んでおり、今後も加速していく見通しである。いかに自社でコンテンツを持ち、WEB等を駆使して無料で消費者にアプローチし、ファン化した上でその先の利益を目指すのか。これは今後の日本企業の取り組むべき課題なのではないだろうか。BtoBであれBtoCであれモノを配っているだけでは、いずれは衰退していく。私たちもこの集英社の事例を参考にし、「友情・努力・勝利」で試行錯誤しながらコンテンツを育てていかなければ。

 

 

文責:中井孝亮

Suita SST OSAKA《オアシスタウン吹田SST》 まちびらき


 新型コロナによる行動制限のない3年ぶりのゴールデンウィーク。そんなGW初日の4月29日《オアシスタウン吹田SST》の開業をもって、《Suita SST OSAKA》がまちびらきした。

 

 《Suita SST OSAKA》は、パナソニックの推進するサスティナブル・スマートタウン第三弾で、関西初展開の街だ。パナソニック工場跡地を利用し、社会のあるべき姿を提案する街としている。パナソニックをはじめ15社の異業種の民間企業と吹田市が協力して、複合商業施設(オアシスタウン)・ファミリー分譲マンション100戸・シニア分譲マンション126戸・単身者共同住宅73戸・ウェルネス複合施設(サービス付き高齢者向け住宅63戸)・交流公園からなる街をつくりあげた。

 スマートタウンがあるのは、北摂エリアの中でも人気の高い吹田市で、最寄り駅はJR岸辺駅だ。岸辺駅のすぐ北側には、吹田操作場跡地の再開発によりできた北大阪健康医療都市(愛称:健都)がある。国立循環器病研究センター(2019年7月)と市立吹田市民病院(2018年12月)が駅前に移転した他に、商業施設のVIERRA岸辺健都や大型マンションも建設された。この《健都》を通過し、北へ10分ほど歩くと、スマートタウンが見えてくる。

 

 この事業は、〈カーボンニュートラルが当たり前の社会〉〈誰もが幸せに生きられるウェルビーイング社会〉を5つのサービスを通して実現するということだ。

① 《Energy》日本初、タウン内の消費電力を実質再生可能エネルギー100%でまかない、街の防災性向上を図り停電のリスクを軽減する。シェアリング機能の先進エネファーム導入し、無駄を無くす。

② 《Security》AIカメラで転倒などの異常を検知し、見守る。

③ 《Mobility》吹田市と姉妹協定にある地方都市との広域交流。電動モビリティ、吹田市と連携してサイクルシェア実証を展開。

④ 《Wellness》IoTを活用し、パーソナルヘルスデータに基づく健康増進・維持を支援。日常の行動をデータ化して、エビデンスに基づくケアの提供。

⑤ 《Community》交流公園を活用して、多世代の交流を促進する。

 

自然災害が多い昨今、暮らす人に安心を与える街と言える。多世代が暮らす街なので、高齢者と子どもの関わりについても取り組むとしている。そして、先にまちびらきしている《健都》との相互連携も推進していくそうだ。

 

 複合商業施設のオアシスタウンは、阪急オアシスが運営している。2017年7月にオアシスタウン伊丹昆陽(ユニクロ・ジーユー他)、2019年8月にはオアシスタウンキセラ川西(ユニクロ・無印良品・エディオン他)が開業しているが、吹田SSTはサスティナブル・スマートタウンという点で異なると言える。

 では、オアシスタウン吹田SSTの紹介をしていこう。1階は、核店舗の阪急オアシスとココカラファインなど。2階はエディオン(4月15日先行オープン)やASICS Sports Complexのスポーツジムの他にクリニックモールも出店している。3階以上は、約380台の駐車場だ。 

 

 4月29日はあいにくの雨であったが、阪急オアシスは入場制限をするほどの大盛況で、客層は30~40代の家族連れが多いと感じた。南側入口付近には休憩スペースや“食”にまつわる本を1,500冊以上揃えるこども図書館、乃が美の生食パン(販売は4月29日〜5月1日)、阪急百貨店銘菓日本の味・デパ地下スイーツギフトコーナーがある。近くに病院やシニア向け施設もあるので、百貨店の商品が買えるのは喜ばれるし、阪急ブランドの魅力を感じた。

 北側の入口付近は、什器が低く見渡しやすい陳列で、ドライフルーツも販売している。おひさん市では、大阪〜四国・九州原産の有機野菜が並んでおり、健康を意識したラインナップだ。魚・肉・惣菜コーナーは、調理工程が丸見えの対面販売で、顧客にとっても安心感がある。

 店内を回遊して気になったのは、『フローズンフィッシュ』と銘打った冷凍した魚を並べたショーケースだ。丸魚の鮮魚も豊富だが、冷凍の切り身も選択肢が多かった。その他には、店内各所に設置してあるカゴ置き台は消費者に優しい店づくりという印象だ。

 2階のエディオンは、店内にロボットプログラミング教室を併設している。2020年度からプログラミング学習が必修化になったことで市場規模も拡大予想で、今後を見据えた取り組みだ。

 健康面に関しては、関西初の都市型低酸素環境下のトレーニングができるASICS Sports Complexがある。トップアスリートの為のイメージが強かった低酸素トレーニングが、生活習慣病の改善や体脂肪量の減少、さらに血流が増え、肌印象がよくなる効果が見込まれることがわかってきたところに、目をつけた施設だ。他のスポーツジムでは体験できないので、当ジムは試してみる価値はあるのではないか。

 

 周辺の買い物施設については、イズミヤ千里丘店、ららぽーとエキスポシティ、トナリエ南千里アネックス、吹田グリーンプレイス、イオンモール茨木といった集客力の高い大型店舗が多い。《健都》を機に、緊急車両にも対応できるように周辺の道路も整備・拡張された。しかし、依然として府道14号線(大阪高槻京都線)は渋滞が頻発し、JR京都線により商圏が分断される地域の為、食料品・薬・家電・スポーツジム・クリーニングが揃う当施設は、徒歩や自転車を日常使いしている近隣住民にはありがたいに違いない。

 

 最後に、スマートタウンについてはトヨタ自動車も取り組んでいる。超高齢社会の日本は、このような取り組みは課題解決策の一つとも言える。買い物難民の問題、過疎地の孤独化など安心して暮らせる環境。スマートタウンという形で、一つのコミュニティをつくり、環境に配慮した街をつくることは意義のある取り組みだと改めて考えさせられた。個人でできることは微々たることかもしれないが、それが集団になると大きな影響力となる。これまで環境問題に対して無関心であった人も、環境に配慮した街に住むと意識も変わるのではないかと思った。この事例を参考にして、実施する企業・自治体が増えることを期待する。

 

参考資料:Suita SST OSAKA

 

 

スーパーの小型化とその背景


 スーパーをはじめとする小売量販店の開店情報を収集していると、小型スーパーが増えているように感じる。そこで、気になった企業を取り上げてみた。

 

 1社目は、ディスカウントスーパーのサンディだ。近畿2府4県の183店に加え、東京・埼玉・三重・岡山に9店舗展開している(2021年12月末時点)。2017年6店、2018年9店、2019年10店、2020年5店、2021年16店と、コンスタントに出店している(近畿圏・読宣調べ) 。2020年はコロナの影響か出店を控えていたようだが、2021年は出店ペースも上がっており、年後半はリニューアルや移転を積極的に行い、集客力を高めている。コンビニ2つ分ほどの広さの店舗が多く、マンションの1階や閉店したスーパーの居抜き物件への出店も多いので、開店準備の日数が抑えられている。(※参考 コンビニの売場面積約130~200㎡)

 

 サンディの特徴と言えば、レジ袋の有料化は義務化される前から実施しており、ダンボール陳列によるコストカット、そしてレジ付近に自由に使えるダンボールが置かれているのが印象的であった。食料品だけでなく、ティッシュや消毒液なども販売してあり、近所にあると嬉しい店舗の一つと言える。

 折込チラシは黄色紙で黒一色、すぐにサンディとわかる仕様だ。コロナ前は週2回折込をしていたのが、一気に自粛した。最近は、たまに目にするようになったが、早くコロナ前のように戻って欲しいと願う。

 

 余談だが、2020年12月3日のサンディ今里店までは木曜日オープンであったが、鶴見緑店以降は土曜日オープンに変更している。鶴見緑店も当初、HPには12月10日(木)オープンで告知していたのが12日に変更したように記憶している。折込を自粛して、従来の投函日である木曜日を意識しなくてよくなったからか、それとも11月24日にオープンしたロピア鶴見島忠ホームズ店が影響したのかと勘繰ってしまった。

 

 2社目はライフコーポレーションだ。ライフやセントラルスクエアのほかに、Miniel(ミニエル)やBIO-RAL(ビオラル)といった屋号の店舗を出店している。Minielは、ホームセンターコーナン西本町店の一角に251㎡で構えており、周辺はオフィスも多いこともありコンビニのような感覚で利用されている。

 一方、BIO-RALはオーガニック商品を中心に食品だけでなくスキンケア商品なども販売しており、昨今のオーガニック志向を反映した店づくりだ。1号店は、2016年6月にライフ靭店の店名を変更してオープンし、2021年10月にはJR大阪駅のエキマルシェ内にオープンしている。関西には、まだ2店舗しかないが、既存の一部のライフでもBIO-RAL商品を展開しているので、チェックする価値はある。

 

 最後は、ダイエーが展開するCoDeli(コデリ)。大阪市内でも都市部への出店攻勢で、1号店は2020年11月にオープンした南堀江2丁目店で、堀江公園からほど近い場所にある。2021年12月末で9店舗となり、2022年1月はすでに3店出店している。出店地は都市部のマンションの多いエリアで、売場面積は150〜200㎡前後でイオンエクスプレスやコンビニ跡地の出店も多い。

 

 生鮮食品は、野菜と肉が少し陳列しているが、鮮魚はなく、惣菜や冷凍食品を中心にラインナップしており、ほぼコンビニと言っていいだろう。ジュースなどのナショナルブランドは定価販売ではないので、コンビニで買うよりは安く買える。入口すぐに弁当・惣菜を陳列しているのが、CoDeliのフォーマットとなっていそうだ。

 

 これらの企業が小型店舗で積極的に出店する背景には、高齢化と少子化があると考察した。

 ロードサイドにあった大型スーパー(GMS)は、衣料品や家電、生活雑貨を扱っていたが食品スーパーへと業態を変えてきている。食料品だけに特化し、衣料品やドラッグ、家電は専門店にテナントとして入ってもらう形態だ。イズミヤ高野店・古市店・小林店は、自前の売場を縮小してホームセンターコーナンを誘致している。ネット通販の拡大もあるが、衣料品やドラッグストアなどの専門店の台頭は、大型スーパーに大きな変革を迫ったと言える。

 

 大型スーパーの方が経営効率は良さそうなイメージはあったが、高齢化が進むと行動範囲が狭くなるので、小型店舗でも近所にあると重宝する。買い物難民対策として、移動スーパーのとくし丸を扱うスーパーも増えてきている。徒歩圏に買い物施設がない地域では、来店するのも一苦労だ。とくし丸、ネットスーパー、配達サービスと、企業も売上確保で必死だが、今後を見据えた取り組みで、スタッフとの会話も生まれ、お年寄りの見守りの意義もありとても良いと思う。

 

 少子化・人口減少による働き手不足対策として、新規出店するスーパーのほとんどで採用しているのが、完全セルフレジや精算専用レジである。非接触や待ち時間短縮と消費者にとってもメリットは大きい。サンディも新店だけでなく、既存店にも精算専用レジを導入してきている。

 

 イオンやダイエーは、セルフ・精算レジに加え、レジゴーというスマホの大きさの端末でレジの待ち時間を無くす工夫をしている。レジゴーを設置しているイオンフードスタイル茨木太田店で試してみた。操作は至って簡単だ。専用端末で商品のバーコードをスキャンして買い物カゴに入れ、専用のレジレーンで会計をするだけで、レジ列と商品のスキャン時間を待たずに買い物が終えることができる。しかし、この店舗では使用する人はそこまで多くなかった。レジゴーを導入したことで、これまでの有人レジとセルフレジの台数が減ったのでレジゴーを利用しない人にとっては長蛇の列になっている。店舗の端末を使わずに自分のスマホにアプリもインストールできるので、少量で買うものが決まっている人にはレジゴーがオススメだ。

 

 同様の施策をトライアルカンパニーでもレジカートというサービスで導入しているようだが、まだ関西の店舗では展開していないようだ(読宣調べ)。

 また、業務スーパー天下茶屋駅前店ではタブレット付きのカートや店内のAIカメラによる解析で、欠品による販売機会の損失を防ぐ効果もある。消費動向を把握して運営効率を図っているが、欠品が少なくなれば消費者にとってもメリットは大きいと言える。

 

 コロナによる生活様式の変化は、我々にもっとも身近な「食」に多大な影響を与えている。外食から中食へ、大型店舗から小型店舗へ、食料品を扱うスーパーやドラッグストアの存在はますます大きくなると感じている。少子・高齢化を乗り越える方策として、ITやAIを活用する事が普通と言われる未来はすぐそこまできていると感じた。

セブンパーク天美
新しいカタチの商業施設


 セブンパーク天美が、11月17日のグランドオープンに先駆けて11月11日にプレオープンを果たした。同施設は、大阪府の中央を東西に流れる大和川のすぐ南の松原市に誕生した。2年半前に現地を訪れた際は、セブン&アイ出店予定地の看板があるだけの更地だったのが一気に巨大な館となった。近鉄南大阪線の河内天美駅から徒歩約15分、そのため最寄り駅からは100円バスが運行されている。2020年3月に阪神高速の天美インターチェンジができ、ケーズデンキやウエルシアといった量販店がオープンしている。そして、出店地の東側500mにはオリンピックスケートボードで最年少金メダリストの西矢椛選手が活動の拠点としている『スポーツパークまつばら』もある。

 

 「セブンパーク」は関西では初めて聞く名前なので、どこが運営しているのかと思ったがセブン&アイ・ホールディングスだった。敷地面積約67,000㎡、売場面積約45,000㎡、駐車台数約2,100台、テナント数約200店。関西には、同社が運営する商業施設にアリオの3店舗があるが、セブンパークは初めてで全国でも2店舗目である。出店地から北東約7kmにアリオ八尾、南西約10kmにアリオ鳳があり、その中間のドミナント出店となった。

では、アリオと何が違うのか。アリオの名前の由来は、Ariel(アリエル・空気の精)に接続尾「o」をつけ、音感に親しみを込めて名付けている。

一方、セブンパークは地域のお客様に、ショッピング・憩いの場・健康・スポーツ・カルチャー・エンターテイメントのすべてを体験していただきたいという想いを込めてセブン&アイHLDGS.の『park』の名称をつけた。実際に施設を見るとアミューズメント性が高いと感じた。見てワクワクするような店舗だ。それは、外観からも感じることができる。まるでユニバーサルスタジオジャパンに来たかのような壁面で、ショッピングセンターとは思えなかった。なので、初めて行かれる方は立体駐車場ではなく平面駐車場から来店することをオススメする。

 ワンフロアの面積は、ららぽーとやイオンモールと比べるとやや狭く感じた。しかし、施設中央にあるアマミスタジアムは1〜3階までの高さがある520インチの大型LEDビジョンが圧巻で、その前には歌唱イベントや子ども達の演舞を披露できるようなスペースがあり、地域の人と一緒に盛り上がれるようになっている。最新設備を導入したTOHOシネマズは10スクリーン・1639席と関西最大級で、プレミアムシートも初導入しており、ゆったりしながら鑑賞できる。

松原市との連携した取り組みもある。市立図書館で借りた本を返却できる「返却ポスト」を設置。そして、館内のデジタルサイネージを活用し、松原市のさまざまな市政情報の発信やまちなか観光の案内などを実施するとしている。

 

 セブン&アイHLDGS.が運営しているので、核店舗はイトーヨーカドーと思いきや、1階の食品スーパーはライフということに驚き、違和感を覚えた。ホームセンターや家電量販店との併設店舗はあっても、商業施設内への出店は珍しい。アリオやイオンモールは、食料品と衣料品売場もワンセットで展開しているが、ここには食料品売場しかなく、衣料品はパシオスをはじめとしたテナントを誘致している。生鮮食品を扱う店舗は、ライフ以外にも魚河岸中與商店や肉の松屋、青果にしだといった専門店もあり、これらも店舗も賑わっている。

1階には、ロフト、無印良品、ニトリデコホームとライバル関係の店舗が近くにまとまってあり、消費者にとっては買い回りしやくなっている。無印良品は野菜を少し販売していたが、関西最大規模の堺北花田店と比較するとどうしても見劣りしてしまう。

注目されているのは、エイベックスが手掛ける関西初出店のGOOD SOUND COFFEEだ。天井から大型スピーカーが7台吊るされており、音に包まれる空間を提供している。

2階は、トイザらス・ベビーザらス、ひごペットフレンドリー、衣料品専門店。ユニクロやジーユーが無いので、少し衣料品店の物足りなさを感じた。全国5店舗目のVS PARKは新感覚のスポーツ施設で、国内最多の34種類のアクティビティを設置している。映像に向かってサッカーボールを蹴るといったテレビ番組で観かけるようなアトラクションを楽しめる。

3階は、ジョーシンやダイソー、マックハウス、namcoのゲームセンター、携帯電話ショップ。レストランやフードコートは各フロアに点在しており、密を防ぐ構成にしたように感じた。

 

関西には、イオンモール・イオンショッピングセンター・イオンタウンなどのイオン系の大型商業施設は合わせると約90店ある。一方、セブン&アイはイトーヨーカドー東大阪店が2019年に閉店し、関西ではイオンに押され気味だ。10月28日にはイトーヨーカドー加古川店の入るグリーンモール別府がアリオ加古川として再出発した。そして、このセブンパーク天美を起爆剤に関西巻き返しとなるか期待が大きい。

 

 最後に、周辺の競合店を取り上げる。大和川以北のイズミヤスーパーセンター八尾店が10月中旬〜11月12日にかけてスーパーの売場を縮小してココカラファイン・無印良品をテナントに入れてリニューアルした。サンディ松原天美店も10月29日にリニューアルし、周辺の店舗は警戒しているのが感じとれた。また、影響を大きく受ける大和川以南は、既に大型商業施設が数多く立地している。近くには、集客力の高いイオンモール堺北花田やイオンモール堺鉄砲町。9月にオープンしたばかりのビバモール美原南インター、来年にはららぽーと堺(仮称)と数年後にはイオンタウン松原新堂(仮称)と、まだまだ新規出店を控えている。同市内に大型商業施設がゆめニティまつばらとカナートモール松原しか無かったが、人が集まるエリアに変貌を遂げようとしている。近隣の大型商業施設とどう差別化できるか、そして地域に愛されるかが、成功の鍵となりそうだ。これまでは隣接する堺市の勢いに押されていたが、地域活性化の第一歩となったと言えるのではないか。

スーパービバホーム吹田千里丘店
関西7店舗目の出店


 スーパービバホーム吹田千里丘店が、2021年8月4日に開店した。この2日前、大阪では4回目の緊急事態宣言が発令されたばかりだ。これまで緊急事態宣言が発令されると、オープン予定の量販店は延期を余儀なくされることが多々あったが、今回は無事にオープンの運びとなった。

 

 この度、ビバホームが出店の地に選んだのは、『太陽の塔』で有名な万博記念公園のある吹田市だ。市域は、北側地域にかけて丘陵地になっており、JRや阪急電車、大阪メトロ御堂筋線、北大阪急行、大阪モノレールの15駅があり、江坂駅周辺のような人が集まるスポットもあれば、北側には目を見張るほどの高級住宅街もある。同市の共同住宅比率は73.8%、そのうち持ち家共同住宅比率は27.9%で府内2番目の高さで、北摂の住みたい街ランキングでも上位にランクインしている。2015年に開業した衣食住が揃う『エキスポシティ』は吹田市民のみならず、他県ナンバーの車も多く見かけるほどの人気ぶりである。ガンバ大阪は、その近くにある『Panasonic Stadium Suita(市立吹田サッカースタジアム)』を拠点に活動しており、サポーターが青色のユニフォームを着て自転車で応援に来ている光景を見かけると地域に息づいていると感じる。そして、特定機能病院に指定されている国立循環器病センターや大阪大学医学部付属病院の他にも多数の病院があることも市には魅力の一つである。

 

 ビバホームは、埼玉県に本社を置く企業で2020年11月に㈱LIXILビバから社名変更した。関西1号店は2011年6月オープンの寝屋川店なので、まだ関西進出を果たして10年あまりだ。この寝屋川店を皮切りに、同年9月に東大阪店、2012年9月に橿原店、2013年6月伊丹店、同年10月に大阪ドームシティ店、2016年2月に和泉中央店とコンスタントに店を構えていった。和泉中央店を最後に5年半ぶりの出店となった吹田千里丘店は、売場面積8,700㎡と既存店と比較すると小ぶりな単独店だ。

 今後の予定としては、今年9月には複数の専門店から成るビバモール美原南インター店がオープンを控えている。その後も神戸玉津インター店(仮称)、茨木店(仮称)、西明石店(仮称)と立て続けに出店予定があるので、今後もビバホームから目が離せない。一方、関西のホームセンターと言えば『コーナン』が関西圏で約220店と圧倒的な店舗数と知名度を誇る。今回の出店地の四方八方にもコーナンがあるので、コーナンのファンをいかに獲得するかに苦慮しそうだ。

 

 吹田千里丘店は、毎日放送千里丘放送センターとミリカゴルフセンターの跡地だ。すぐ北には名神高速道路の吹田JCTや広大な敷地の万博記念公園があるので、南側地域以外の住民にはピンとこないかもしれない。万博記念公園がある事で北側地域からの交通アクセスが妨げられている事と、1.5km北東にあるイオンモール茨木の影響で府道14号線(大阪高槻京都線)は慢性的な渋滞の為、茨木から吹田へ向かうのは敬遠される懸念がある。しかし、周辺には総戸数1,284戸の『ザ・ミリカシティ』のマンション群が連なっているので、足元の層は厚い。欲を言えば、1km圏にスーパーが少ないのでスーパー併設型であればより重宝されたに違いない。

 店舗出入口付近に、ドトールコーヒーがある。平面と屋上に約530台の無料駐車場があるので、地域住民は時間を気にせずに一息できそうだ。店内の半分は、資材館になっており工具や木材など職人向けの商品も充実している。職人にいかに認知してもらえるか施策が必要と言えそうだが、一般向けのDIY需要に応えるように、木材カットや工具のレンタルなどを有料で行っている。残り半分は、一般消費者向けの日用品が取り揃えられていた。医薬品は無いが、米や飲料は販売しており、通路も広く、圧迫感がない造りだ。ペット売場には、トリミングやペットホテルも用意されており、カピバラやフクロウといった変わり種も取り扱っていた。また、定番のドッグフードだけでなくインスタ映えしそうなケーキの形をした商品も販売しており、近隣のホームセンターには見られない光景であった。

 店内には30ページを超える『防災ガイド』の冊子が置いていた。オープン時のニュースリリースの一文に、「自然災害が頻発する昨今の状況を鑑み、LCP(災害が起こっても普段通りの生活を維持できるように日頃から各家庭で備えておくこと)を提案する防災用品コーナーを充実させながらも、商品の提案にとどまらず、地域の皆様の災害時拠点としての役割を担う設備を備えています。店舗には非常用自家発電機及び非常用給水設備を設けており、停電下には資材・生活物資の提供をするとともにお客様向けの充電サービスを行い、断水下においては飲料水の提供及びトイレの開放を行います。」と掲載されていた。(出典:ビバホームHP)いつ発生するかわからない自然災害に対応してもらえるのは、市民にとってはありがたい存在と言える。

 

 折込チラシに目を向けると、7月30日にアプリの新規会員募集の案内チラシがB4サイズで投下されており、オープン当日にはB2サイズで折込があった。表面は、日用品・生活家電・レジャー用品・カー用品・ガーデニング、裏面の半分は資材館、残りはインテリアとペットといった紙面構成だ。8月14日折込の第2弾もB2サイズでされていた。これまでにオープンした関西6店舗の折込は、B1サイズであったのに、コロナ禍のせいかサイズダウンとなった。ビバホームのオープンチラシは、B1サイズに見慣れていたので、商品のインパクト感が無くなり少し寂しい感じはした。

 

 最後に、ホームセンター市場は、コロナ禍の巣ごもり特需もあり2020年初めて4兆円を突破した。2006年から順次カーマ・ダイキ・ホーマック・サンワ・くろがねや・ケーヨーデイツーが連合化し、DCMグループが誕生した。ここ数年、業界トップに君臨していたDCMグループが、2020年その座を単独のカインズに奪われた。そして、昨年からまた新たな再編の動きがある。ビバホームは、2020年6月からホームセンタームサシの看板で知られるアークランドサカモト㈱と業務提携をし、同年11月には完全子会社化された。年が明け2021年になると、㈱ニトリホールディングスがホームズを展開する㈱島忠を子会社化するといった再編があった。そして、6月埼玉県に『ニトリホームズ』の看板の店舗が初お目見えした。以前からナフコが家具のTWO-ONE STYLEを展開しているように、ホームセンターと家具は取り扱っている商品が似ていることから協業しやすいと言える。コロナ禍もあり、ホームセンターだけでなく、業界再編の流れは加速しそうだ。

 

≪ビバホーム 関西の店舗一覧≫

ページトップへ
広告をご検討の方はお気軽にお電話下さい。
専門スタッフがご対応いたします。
0663679000